吹き替え作品についてとは? わかりやすく解説

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吹き替え作品について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:54 UTC 版)

大塚周夫」の記事における「吹き替え作品について」の解説

吹き替えでの担当俳優お気に入りは、『事件記者コルチャック』で声を担当したダーレン・マクギャヴィンだという。 持ち役のチャールズ・ブロンソンに関して吹き替え初め担当した際、独特の声を表現するため、前日ブランデージン飲み喉をわざと荒らしてアフレコ挑んだといわれていたが、とり・みき著『映画吹替王』の中で、「(略)あれはね、オーバー。ただ、前の日少しは飲んで大丈夫っていう感じでね」とやんわり訂正している。また、ブロンソンには独特の間合いがある」とのことで、吹き替え担当する役者にとっては非常に難し存在であった語っている。「ただ声を低くして、渋く喋っているだけじゃ駄目。彼の持つ雰囲気、また台詞台詞の間(ま)など、彼の魅力を声で表現する場合、一番大切なのは台詞最後の音を『半音』にすることを意識している」そうである。それにより「少な台詞言外の意味合い雰囲気持たせることができる」といっている。なお、半音にするという方法市原悦子独特な喋り方を観察して発見したそうである。ブロンソン作品では、『ウエスタン』と『ストリートファイター』、それと『狼よさらば』が印象残っているという。 俳優小劇場解散し小沢昭一芸能座を立ち上げたころ、井上ひさし脚本舞台劇年間2本で5年間で10本やろうという話になり、1ヶ月稽古で2ヶ月地方公演というスケジュールだったため吹き替えの仕事ができず、その間持ちであったブロンソン吹き替え森山周一郎担当となったことに「悔しかった」と当時思い語った。なおその時期に森山ブロンソン担当した映画軍用列車』は、後のDVD収録の際にブロンソン大塚起用して改め吹き替え音声収録している。 リチャード・ウィドマークに関して日本吹き替えが始まる以前から彼の芝居研究していたため、「日本役者の中で誰よりも彼の芝居知っている」と誇りをもっており、独特な笑い方や喋る癖などを完璧に覚えている。そして自ら日本テレビ外画部に売り込み合わない場合は使わなくて良いと言うこと吹き替えが行われ、これが好評だったため、以後テレビ放送されたウィドマークの映画テレビ局に関係なくほとんど大塚担当することになった。ウィドマークは一部例外除き出演作のほとんどを大塚吹き替え、ウィドマークの遺作である『トゥルー・カラーズ』まで担当した。ウィドマークの映画好きな作品は『太陽に向って走れ』で、最後最終弁論が5ページぐらい台詞があり、途中で間違えてまた頭から取り直したことがきつかった語った。また持ち役であるウィドマークにたまたま違う声優充てられたところ、激怒して現場まで行ってプロデューサーに「なんで俺じゃねえんだ」「あんな下手くそに喋らせやがって」などと詰め寄ったこともあるという。 吹き替え始まった頃は、ヘッドフォンもなく自分の役を覚えモニター俳優見て自分の役が喋っているのを見つけて演じていたという。また、当時テープ代が出演料10倍と高価で録り直す場合最初から取り直し、最高で23時かかったという。 吹き替えでは西部劇にも数多く声を当てており、納谷悟朗山田康雄小林清志野沢那智と共にテレビ洋画劇場マカロニ・ウェスタン放映支えた吹替役者一人とされる。特に『続・夕陽のガンマン』メインの3キャラクター納谷悟朗山田康雄共演した日本語吹替テレビ朝日日曜洋画劇場」版)では特に高く評価されており、DVDソフトセルジオ・レオーネ 生誕80周年記念 夕陽コレクターズBOX -日本語吹替完声版- 」内の『続・夕陽のガンマン』ではテレビ放送カットされ部分吹き替えを、初回収録変わらない声質追加収録している。

※この「吹き替え作品について」の解説は、「大塚周夫」の解説の一部です。
「吹き替え作品について」を含む「大塚周夫」の記事については、「大塚周夫」の概要を参照ください。

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