吹き替えの種類とは? わかりやすく解説

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吹き替えの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 02:39 UTC 版)

吹き替え」の記事における「吹き替えの種類」の解説

作品の公開状況媒体によって異なる(以下は主に作られるのである)。権利元が制作した一種類に統一するなど一作品に一つとなることもあれば、一つ作品複数吹き替え制作されることもある。 劇場公開版 劇場公開時に制作されるもの。かつては日本語字幕のみの公開多かったことから数は少なかったが、近年大作やメジャースタジオ配給作品中心に多く作られており、二次利用想定されているためソフトや配信テレビ放送時などに流用される場合が多い。基本的に原語忠実である。本国から翻訳演技面の監修が行われたり、作品合わせてサラウンド制作されていることが多いのも特徴である。 ソフト版 メディアソフト収録のため制作されるもの。レーザーディスクVHS発売のため制作されるようになった当初技術的な問題から原語音声との併録が困難だったため字幕原語音声)のみ発売される作品多かったが、字幕版別に吹替版」として単体発売するなど主にVHSソフト版は数を増やし複数音声収録可能になったDVD以降多く作られるようになった劇場公開版同じく原語忠実なものが多い。 テレビ版 かつて(ソフトや配信が無い時代)は主流だった、テレビ局主体となり制作されるもの。放送合わせて本編カットした上で収録されケースが多いが、ノーカット放送場合などノーカット収録されることもある。著作権制作局ではなく映画会社帰属するため、権利取得すれば他局での放送ソフト化など二次利用は可能である。かつては局ごとに制作方針競争意識があったことから、既に他局吹替制作がされていても新録することや、同じ局でも音源紛失クオリティ上げるためなどの理由で録り直すことがあった。また、テレビ放送という都合上面白番組にする」ことも必要なため、台詞変更や声優に原音とは異な演技要求するなど、独自の演出加えことがある2010年代以降映画番組減少映画番組における洋画放送少なくなったことに加え映画配給元から指示される場合もあり、劇場公開版など既存吹替流用する機会増加している。『金曜ロードショー』のプロデューサー2020年に、費用の関係から新規制作することが困難になっているが「その灯も絶やさないようにしていきたい」と述べている。 機内上映版 飛行機機内上映のためだけに制作されるもの。かつては配給ルート通常異なり電通などの大手広告代理店独自に上映権買い付け吹替版を制作、それを航空会社に売るという形だった。声優若山弦蔵機内版について1982年に「テレビ版より予算潤沢」と語っており、豪華声優陣となることも多かった上映期間が終わった音源は、契約問題から破棄されるといわれる一方で二次利用アテもなく航空会社倉庫保管されているとの情報もあり、上映後にソフト収録されているものも存在するほか、近年はソフト収録想定して制作されることもある。その他、海外会社制作して航空会社納品するというケースもあり、その場合は「日本語が変」なものになるという。 VOD版 動画配信サービスなどビデオ・オン・デマンドなどのために制作されるもの。カットされテレビ版しか存在しない旧作制作されることもある。

※この「吹き替えの種類」の解説は、「吹き替え」の解説の一部です。
「吹き替えの種類」を含む「吹き替え」の記事については、「吹き替え」の概要を参照ください。

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