版について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 09:00 UTC 版)
「交響曲第6番 (ブルックナー)」の記事における「版について」の解説
第5番と同様、ブルックナーの交響曲としては例外的に改訂されていないため、ともに原典版であるハース版(1937年)、ノヴァーク版(1951年)については両者間での違いはほとんどない。初版は、ブルックナーの弟子シリル・ヒュナイスらの写譜に基づき1899年にルートヴィヒ・ドブリンガーによって出版されている。初版と原典版との違いは、主としてダイナミクスに関するもので、オーケストレーションの変更はない。初版の特徴は、クレッシェンドやディミニュエンドを付け加え、瞬間的あるいは急激な音量変化をなだらかにしている。一方、パート譜は作曲者の自筆にほぼ忠実であったため、パート譜とスコアの間で矛盾があった。ノヴァークは、このスコアのダイナミクスの改変について、同年に発表されたシャルクによる4手ピアノのための編曲時の改変が紛れ込んだと推測している。
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