版による違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 05:59 UTC 版)
「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の記事における「版による違い」の解説
ポロネーズ部分の84小節目2拍目の右手の音に関して版による違いが見られ、ミクリ版・パデレフスキ版などの版ではb²-d³-b³の和音に、エキエル版ではg³-b³-g⁴の和音になっている。自筆譜では前者の版の音で書かれているが、81~82小節内で83~84小節と同様の音型があり、エキエル版ではそれらに合わせて変更している。ショパンの時代のピアノではC₁からf⁴の78鍵しかなく、g³-b³-g⁴の和音を弾こうとしても不可能だったため(g⁴の音が音域外)、本来弾かれたであろうという意図を汲んでエキエル版ではこの音を変更したと考えられている。ただし、この変更はショパン本人の編集者や出版社への指示によるものではないため注意が必要である。
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