同和地区とは? わかりやすく解説

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同和地区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/16 15:04 UTC 版)

同和地区(どうわちく)とは、同和対策事業の対象となった地区である。総称であり包括的定義のない被差別部落(あるいは特殊部落)とは異なり、正式な行政用語である。


  1. ^ 渡部徹, 秋定嘉和 編(日本語) 『部落問題・水平運動資料集成』 補巻2、三一書房、1978年、2170-2173頁。 NCID BN01546322 
  2. ^ a b 秋定嘉和, 桂正孝, 村越末男 『新修部落問題事典』解放出版社、1999年。ISBN 978-4-7592-7004-4NCID BA43386719 
  3. ^ 第72回国会 衆議院 内閣委員会 第8号 昭和49年2月26日”. 国会会議録検索システム. 国立国会図書館. 2022年10月16日閲覧。


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同和地区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:14 UTC 版)

アファーマティブ・アクション」の記事における「同和地区」の解説

国や自治体部落問題解消するため、いわゆる同和行政」として、同和地区の住民に対して各種優遇措置設けてきた。これも積極的差別是正措置一種といえる具体的には、部落差別における同和対策事業特別措置法1969年7月10日施行1978年11月13日法律102号で改正1982年3月31日発効1982年3月31日から1986年度3月31日まで有効の法律第16号地域改善対策特別措置法地域改善対策特定事業係る国の財政上の特別措置に関する法律1987年3月31日法律第22号引き継がれた)などがこれに類する考えられる兵庫県姫路市飾磨高等学校は、部落解放同盟兵庫県連の要求を受け、1970年入試合格点達しなかった部落出身生徒3名を入学定員枠内優先入学させた。1971年には、兵庫県芦屋市立芦屋高等学校が、入学定員枠外における部落出身生徒の優先入学認めた1973年11月には、部落解放同盟大阪府連合会副委員長当時)の泉海節一らが大阪市立大学に「同和地区の生徒学力が低いのは差別結果であるから成績悪くて入学をさせて、部落解放立場闘う医師弁護士をつくるのが当然」と訴え同大学の医学部法学部に対して部落解放同盟関係者の子弟の優先入学(「委託学生制度」)を要求した。これを受け、1974年5月15日には大阪市立大学森川学長記者会見開き医学部における「委託学生制度」を受け入れ方向検討する発表した実際に大学医学部がこれを受け入れ、2名の解放医学生誕生したが、1名は挫折し、もう1名は医師となったものの部落解放運動からは縁が切れた1974年2月には、大阪市関西大学に「部落青年」の受験番号示して優先入学迫っている。 1976年2月には、部落解放同盟大阪府連合会矢田支部長当時)の戸田政義が大阪府私学課を通じて私立大高等学校(現・阪南大学高等学校)に圧力をかけ、「特別入学配慮いただきたい。とくに解放同盟矢田支部生徒についてはよろしく」と要求している。その結果同校解放同盟矢田支部生徒のために二次試験行ったが、問題生徒二次試験にも落ちてしまったため、同校校長教頭部落解放同盟から糾弾を受け、最終的に「特別補欠合格」とすることで決着がついた。 部落解放同盟和歌山県連合会は、和歌山県医大で「差別発言」があったと主張し同和地区出身生徒優先入学大学側要求。これに対し1976年3月5日正常化和歌山県連や日本共産党同大学長に「不当な圧力屈するな」との申し入れ行った同和行政長年続くうちに、給付金窓口などが利権化する問題発生した近年では経済的な格差縮小したとして廃止されるものが増えたが、公務員採用優遇措置などの形で残っている地域もある。ただし、部落問題について発言することは、「差別加担するのか」などと糾弾されかねないセンシティブな問題であるため公に議論されることが少な事例である。 「兵庫方式」および「七項目の確認事項」も参照

※この「同和地区」の解説は、「アファーマティブ・アクション」の解説の一部です。
「同和地区」を含む「アファーマティブ・アクション」の記事については、「アファーマティブ・アクション」の概要を参照ください。

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