各大学の特色
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北海道大学 全学生数の6〜7割程度を道外出身者が占めており、柔道部員についても道外出身者大勢である。 かつて重量級が多く、インターハイ選手も多くいたので他大学の脅威だったが、今は中量級の選手が多い。戦前、北大予科が高専大会で全国制覇するなど長い伝統を持っており、戦後になってもプロ格闘家の中井祐樹や山下志功が輩出している。 東北大学 中量級、重量級に強者を多く輩出。京大に次ぐ優勝回数を誇り、準優勝、第3位も多い。 昭和61年、昭和62年には、好選手をそろえ、当時無敵だった京大と2年連続して決勝を争い、代表戦を繰り返したがそれでも決着つかず両校優勝となった。旧制二高が小田常胤師範のもと寝技の強化をはかった歴史を持っており、近年でも常に優勝争いに加わる名門。初心者で入部した選手が超弩級選手になることもよくある。 東京大学 昭和の終わりから一時、立ち技主体に切り替え、七帝戦の台風の目となった。 今ではコーチに寝技の名手柏崎克彦(国際武道大学教授)を招き、ふたたび寝技を強化している。 京都大学とは宿命のライバルで東大vs京大の伝統の定期戦も毎年戦われている。東京という地の利を生かした先進的な技術開発は他校の追随を許さない。 名古屋大学 岡野好太郎、小坂光之介と、有名な師範が続き、寝技の伝統は随一。 基本に則った手堅い下からの寝技、上からのアグレッシブな寝技は他6大学の脅威となっている。白帯でも卒業時には素晴らしい選手に育てる選手育成法で昔から知られている。 小坂師範は井上靖の『北の海』に出てくる豪傑大天井のモデル。 京都大学 10連覇を含め最多優勝を誇る名門。 もともと高専柔道大会をはじめに主催したのはこの京都大学(京都帝大)だった。講道館の嘉納治五郎館長が京都帝大を直接何度も訪れて「引き込み禁止」のルールに変更するように要望したが、京都帝大は頑としてそれに応じなかった。七帝柔道のリーダー的存在。 人気の京大アメフト部に高校での柔道経験者を横取りされ、中量級と軽量級が主体だが、七帝一の練習量で常に優勝争いに食い込む。 大阪大学 一時期、東大に追随して立ち技に走りかけたが、今は寝技中心に戻った。 毎回良い選手を揃え、超弩級選手を抱える年には好成績を上げている。ブラジリアン柔術で実績を上げ続ける入來晃久はこの阪大が輩出した強者。 九州大学 武道王国九州の王者。 九州各県の強豪選手が集まる。何年かに一度、怪物選手が現れる。特に地元福岡開催の時に強く、試合会場が飛行場に近いため「飛行機が一機降りるたびに一人抜く」という伝説があるという。 のちに師範は修猷館高校教諭時代に多くの強豪を育て、七帝大に送り込んでいる奥田義郎が就いた。岡野功に寝技で勝ち、佐藤宣践をも試合で絞め落とした伝説の寝技師である。
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