原のクラスメイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 09:46 UTC 版)
北森要一郎(きたもり よういちろう) この作品のもう一人の主人公とも言うべき、原のクラスで学級委員長を務めるメガネ少年。原とは幼なじみで、同じ公団住宅の真下の部屋に住む。一見鼻持ちならない優等生風であるが、実はいろいろと原のことを気遣っている「根はイイ奴」。原と同様、物語中は苗字のみで「キタモリ」と呼ばれることが多い。NHK教育などで放送される海外ドキュメンタリー番組を録画しコレクションするのが趣味で、宇宙飛行士に憧れている。原の影響もあってか、物語の展開につれ次第に壊れた性格になり妄想も逞しくなっていく。「マイエンゼル野川さん」に密かに想いを寄せているが、すぐに原や教師の甲野らに見破られてしまった。 丘本トモ子(おかもと ともこ) 原の小さい頃からの親友で「トモちゃん」と呼ばれているお下げ髪の少女。育ちがよくおっとりした性格であるが、母親譲りの太った容姿にコンプレックスを抱いている。小学校の時ちぐはぐな服で登校し仲間はずれにされていた原を「長くつ下のピッピに似てる」と呼んで仲良くなるが、そのせいで代わりにイジメの標的になってしまう。中学に進学しても級友に心ない噂を流されたことが原因で拒食症になり、自室に引きこもってしまった。 野川 美千代(のがわ みちよ) 中学校の図書委員を務める小柄で可憐な少女(髪型は若干異なるが、永野作品にしばしば登場する「イジメられっ子のおかっぱ頭の少女」として描かれている)。大変な読書家で文学書、特にSF小説に詳しい。甲野先生を尊敬(というより心酔)し、彼女から認められることを心から願っている。その一方で自分の書く字がちょっと雑に見えることに劣等感を抱いている。病弱で小学生の時には大きな手術を経験しており、原と同様「小さな女の子」が見える。療養のため休学を余儀なくされ、実年齢は原たちより1つ上。物語では「野川さん」と呼ばれることが多い。 チカ 両親や祖母に可愛がられ甘やかされてわがままに育った、お団子頭の少女。通称「チカボン」。ハセガワに想いを寄せている。原とハセガワが親しく話しているところを目撃して2人の関係を邪推し、嫉妬心から仲間たちとともに原に対し執拗なイジメを繰り返す。原の天敵ともいうべき存在。 ハセガワ 一匹狼を気取る、ちょっとスカした感じの無口な二枚目少年。左耳の近くに10円ハゲがある。中学生にしてはかなりマニアックなロック好きで、周囲からは変わり者扱いされている。原が生活に困って売りに出したロックのヴィンテージ盤を二束三文で買い取るが、それが裏目に出てしまう。 ピージー(PG) ハセガワの数少ない友人の一人。ニックネームの由来は、中1の時コンビニで立ち読みしていた(そして学年中の噂になった)アダルト雑誌のタイトルから(本名は不明)。女子高の制服に妙に詳しい。トモ子にはしばしば親しげに話しかけるが、トモ子からは「馴れ馴れしい」と思われている。 てん子(てんこ) 物語中盤で登場して原の周囲にたむろするようになり、いつの間にか狂言回し的な役割を演じることになる転校生の少女。漫画家を夢見ており、ノートに人間観察・落書き・自作漫画を書き留めている。代表作『クケダイちゃん』は相当風変わりな作品。作者の分身的存在であるらしい。
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