動力による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:37 UTC 版)
船は動力により動力船(動力艇)、帆船(帆艇)、手漕ぎ舟(手漕ぎ艇)などに分類される。 手漕ぎ舟 - 人間の腕力でパドルや櫓を動かす(または脚力でペダルをこいで外輪などを回す)。艪 櫂 なお、水深の浅いところ(池、沼、浅い河川、水路など)で用いる舟には水底を棹(竹などの棒)で押すことで舟を進める舟もある。 パドルを用いるカヤックで獲物に忍び寄りハンティングを行うイヌイット 古代エジプトのオール(櫓)を漕いで進んだ船 大自然の中でのカヤッキング(アラスカ) 足漕ぎ式のスワンボート 帆船 - セイル(帆)に風を受けた力、および竜骨や船側で生じた抗力、それら2つの合力を推力とする。セイルで船を動かすことをセイリングと言う。セイリングの原理については、「セイリング」(帆走)の記事を参照。 エジプトのナイル川でも、現在も実用目的でのセイルボートの利用が盛んである。 アフリカ、ザンジバルのen:Swahili coast付近で今も実用的に用いられているダウ船 セーリング・クルーザーで家族・友人とセーリングを楽しむ欧米の人々 訓練航海中のUSCGCイーグル 機帆船 - セイルに加えて小型の原動機も備える帆船。(ディンギー(小さなセーリング・ボート)などはエンジンを備えないが)現代の中型以上のセイルを用いた船のほとんどは、基本的にはエンジンも備えており、実際には「機帆船」である。 動力船、機船(発動機船)外燃機関蒸気機関 - 蒸気機関を利用した蒸気船は外輪船などで多く存在したが、ディーゼルエンジンの登場で衰退した。本来、汽船とは帆船に対し蒸気機関を動力とする船を指す言葉だったが、日本の船舶法では人力・風力以外の動力で推進する船を指すため、現代では内燃機関を利用しても汽船と呼ばれる。 蒸気タービン - LNGタンカーなどの大型船に使用されている。 内燃機関 - 通常、エンジンが生み出したトルクをスクリュープロペラに伝えて推力にする(稀にウォータージェット推進もある)。ディーゼルエンジン ガソリンエンジン ガスタービンエンジン - 高速航行を行う客船や軍艦に利用される。 電気推進方式 - 熱機関を直接動力とせずに発電機として利用し、電動機でスクリュープロペラやウォータージェットを駆動する。ディーゼル・エレクトリック方式 - ディーゼルエンジンで発電し、電動機でスクリュープロペラを駆動する。 ターボ・エレクトリック方式 - タービンエンジンで発電し、電動機でスクリュープロペラを駆動する。 CODLAG - ディーゼル・エレクトリックとターボ・エレクトリックを併用する。 統合電気推進 - 推進用と船内で使用する発電機を共用化した方式。大量の電力が必要な軍艦に利用される。 原子炉 - 蒸気タービンの熱源を原子炉とする船は原子力船と呼ばれる。 超伝導電磁石 - 熱機関、回転系の推進機を使わず超伝導電磁石による強力な磁場で磁場中の水に電流を流し、ローレンツ力により海水を噴射する(ウォータージェット推進)。実験船としてヤマト1が建造された。
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動力による分類
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