創作過程執筆とは? わかりやすく解説

創作過程執筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 01:46 UTC 版)

田尾壱良」の記事における「創作過程執筆」の解説

これらの作品の製作過程について、1979年6月号の「刀剣美術」誌に壱良は写真と共に以下のように執筆している。 目貫の製作ほどやっかいなものはない。表裏一対、陽と陰、同じようなものを2つ作らねばならない。脂台(やにだい)に並べて同時に少しずつ彫り進めることになる。唐獅子の製作で最も気を使うのは巻毛である。これは一発仕事直しきかない毛彫鏨(たがね)を使い、台を回しながら慎重に彫っていく。 地金(じがね)は、金20、銀4の合金で、色合い黄色だが、少し青み帯びていることから「青金」と呼ばれる純金より少し堅く、細かい打出し適している。通常の装身具は、割りで、「赤金」と呼ばれ真鍮程度堅さである。 目貫の表は雄、裏は雌がおさまる。雄は口を開けた「阿」、雌は口を閉じた「吽」。目貫龍の爪3本胴体大きく手足の方は小さく彫らなければならない幕末の装剣金工家荒木東明作品には鐔、縁頭目貫などがあるが、中でも粟穂」の彫刻を得意とする東名粟穂模刻できないか思い、これは鏨(たがね)を作ることから始めた中心に1つ周り7つの丸穴を打ち先にこれに合う丸い紋(粟穂8つがはいる)を並べて作っておき、粟穂鏨で打っていく。これに、小さ魚々子鏨(ななこたがね)で一粒一粒粟穂補正しながら打っていった。 (ぜんまい)、笹の葉鋤出彫(すきだしぼり)し、月と兎を透かし最後に根元に金細板を高肉象嵌したもの透かし金工用の糸鋸の刃で引き抜き、鑢(やすり)で仕上げた。耳は、鋤いた関係で角耳小肉となっている。孔の責金(せきがね)は銅版作り、金銷(きんけし:金粉表面塗装すること)した後、魚々子(ななこ)を打った。 ※[象嵌]とは、ある部分別の素材はめ込む技法。それが平面より高ければ高肉象嵌平らに仕上げたものは平象嵌厚板用いて切り鏨で彫崩し製作したもの。眼球純金線を入れ魚々子鏨で押さえてある。 瓔珞ようらく仁王胸飾り)他は金銷(きんけし)で、金高象嵌のように見せている。形は木瓜形、角耳小肉。 <銅の着色について> の色上げ煮込み着色である。硫酸銅5.63グラム緑青5.63グラム乳鉢入れ細かく粉砕し1.8リットル加える。鍔をよく研磨し重層で脂分を落とし大根おろしの汁(むらになりにくい)で洗い先の液をの鍋で煮沸し、鍔を浸す。2~3分して一度上げてみて、まだらがなければそのまま一時間程度煮込んでやる。30分もすると赤色のよい色になる。2時間も煮込めば少々のことでは色は落ちない

※この「創作過程執筆」の解説は、「田尾壱良」の解説の一部です。
「創作過程執筆」を含む「田尾壱良」の記事については、「田尾壱良」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「創作過程執筆」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

創作過程執筆のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



創作過程執筆のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの田尾壱良 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS