初代 RU1/2/3/4型 (2013年 - )
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「ホンダ・ヴェゼル」の記事における「初代 RU1/2/3/4型 (2013年 - )」の解説
外装は、「Dynamic Cross Solid」をコンセプトに、SUVのような安定感のある下部ボディーとクーペ様の上部ボディーという、2つの塊を特徴的かつ鋭いキャラクターデザインで融合している。また、リアアウタードアハンドルはウィンドウグラフィックスに溶け込ませることで2ドアクーペのようなパーソナル感が高められた。 内装では、「Expansible Cockpit」をコンセプトに、広さとパーソナル感の両立が追求された。手に触れるほとんどの箇所にやわらかな素材が採用された。リア席は、ミニバン並みにゆとりがあるひざ周り空間が確保されたほか、上級セダンと同等の座面長としたうえ、シートバック角度が最適化されたことで長距離ドライブでも疲れにくい着座姿勢が実現された。 パワートレインは、ガソリン車、ハイブリッド車ともに直噴技術が採用された。ガソリン車に搭載される1.5リットルエンジン「L15B」型は、96 kW(131 PS)の最高出力と155 N·m(15.8 kgf·m)の最大トルクを発生する。トランスミッションは、無段変速オートマチック(CVT)で、「S」のみ「7スピードモード+パドルシフト」付となる。 ハイブリッド車は、軽量小型な1モーターシステムながら、モーターのみのEV走行が可能な「SPORT HYBRID i-DCD」を採用した。エンジンの「LEB」型は、前述の通り直噴技術を採用し、システム最高出力は2.0リットルエンジンに匹敵する112 kW(152 PS)を発生する。また、JC08モードで27.0 km/Lの燃費を実現した。トランスミッションは7速DCTを組み合わせ、全タイプにパドルシフトを採用した。 走行性能では、上級セダンと同等の吸音材や遮音材の採用による静粛性の向上や、走行場面に応じて最適な減衰特性を発揮する振幅感応型ダンパーの採用による、乗り心地と操縦安定性の両立を図っている。 4WD車には電子制御により後輪の駆動力を緻密かつ素早く制御する「リアルタイムAWD」が採用された。旋回時のリアのトルク配分を強めに設定するヴェゼル専用セッティングが施されている。なお、ホンダのハイブリッド車に4WDが設定されたのは、このヴェゼルが初となる。 また、スイッチを軽く引き上げるだけで作動する電子制御パーキングブレーキ、信号待ちや渋滞などで停止した際、ブレーキペダルを放しても自動的に停車状態を保持するオートブレーキホールド機能を全タイプに標準装備。また、燃費によい運転をアクセルペダルで知らせるリアクティブフォースペダルを、ハイブリッド車の全タイプに標準装備。アクセルの踏み込みすぎをペダルの反力を通じて抑制するとともに、雪道など滑りやすい路面でも同様の抑制をする機能である。 安全性能では、シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)、前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)、サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)をセットにした「あんしんパッケージ」を設定(「G」・「HYBRID」はメーカーオプション。その他のタイプは標準装備)。また、2016年2月の一部改良では、あんしんパッケージに替わって安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用し、予防安全性能の機能強化を実施している。
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