冒険をする世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 12:57 UTC 版)
「ウルティマオンライン」の記事における「冒険をする世界」の解説
ウルティマシリーズの舞台であるブリタニアが中心であるが、この世界はソーサリアの二つの月の名に由来する「トランメル」と「フェルッカ」と呼ばれる2つの平行世界に分かれている。トランメルが「平和」の世界であれば、フェルッカは「戦乱」の世界である。そのほかにも「ロストランド」「イルシェナー」「マラス」「徳之諸島」「ハートウッド」と呼ばれる世界がある。 フェルッカ フェルッカ(Felucca)は最も初期から存在していたファセットの源流である。フェルッカは他のプレイヤーから攻撃されたり持ち物を盗まれるといったリスクがある世界でもある。そのため大半のプレイヤーはフェルッカでの活動を避ける傾向が顕著であり、トランメルに比べて人口が少ない。また、フェルッカとトランメルはその形状にほぼ違いはないが、孤島の「オクロー(Ocllo)」がトランメルには存在せず、トランメルの同座標には「ヘイブン(Haven)」という孤島が存在する(ウルティマシリーズのブリタニアとほぼ同一のマップ)。また、トランメルと比べて大地が荒れ果てているのが特徴的である(例えば、樹木に葉が茂っていない。骨が転がっている。血痕や墓石が至る所に点在するなど)。一方で戦闘に長けたプレイヤーはこのファセットを拠点として活動しているため、あえてこのファセットに乗り込み、独学では難しい対人戦の技術を、ここで活動する殺人ギルドや自警団(PKK。プレイヤーキラーキラー)ギルドなどに所属して学ぶプレイヤーも多い。 フェルッカは他のファセットと比較して危険な冒険エリアではあるが、以下のような利点もある。スキルの上限値を上昇させる特別なアイテム「パワースクロール」が入手できる ステータスの上限値を上昇させる特別なアイテム「ステータススクロール」が入手できる 鉱石や木材などの資材が、他のエリアの2倍得られる モンスターから取得できる戦利品の数が、他のエリアの2倍ある 一部のダンジョンにボスモンスターが存在する 拠点とするプレイヤー数がトランメルと比較して少ないため、建築用の土地にある程度余裕がある トランメル トランメル(Trammel)は、他者からのネガティブな干渉(攻撃・窃盗)をいっさい受けない世界である。本来、世界は一つのみであったが「フェルッカ」と「トランメル」に分裂した。フェルッカとほぼ同じ地形と街並みを持つが、フェルッカと比較して明るい雰囲気を持ち緑も豊かである。また、初心者のために用意された孤島「ヘイブン」が存在する。かつては対人戦を嫌ってトランメルに篭もっている者に対しての蔑称として「トラメラー(または、トラメリアン)」という言葉が存在した。しかし、現在では新たに追加された複数のファセットの大半が非対人戦エリアに設定されていることも手伝って、あまり聞かれることはなくなった。 ロストランド ロストランド(Lost land)は正確にはファセットではなく、フェルッカとトランメルの地下にある広大な大地である。その大半が陸地で構成されており、亜熱帯の密林を思わせる。恐竜のような乗り物「オスタード」を飼いならせば馬と同じように便利な乗り物として使うことができる。 当初は「ブリタニアの地下世界」として実装されたが、その後ブリタニアがフェルッカとトランメルに分裂したため、ロストランドは「フェルッカの地下」と「トランメルの地下」に別々に存在する。どちらのロストランドも住宅を建築する事はできない。 ロストランドは「ザ・セカンドエイジ(The 2nd age)」で追加拡張された場所な為に、導入当時を知るプレイヤーの間で親しまれた「T2A」の名で未だに呼ばれることがある。 イルシェナー イルシェナー(Ilshenar)は「冒険」をテーマとした世界であり、各地に特異なダンジョンや通常では出現しないモンスターが配置されており、未知の世界を探検する気分になれる。イルシェナー全土において一部の魔法の詠唱は制限され、住宅を建築することも出来ない。非対人戦エリアである。 マラス マラス(Malas)は星海に浮かぶ世界であり、それまでの住宅地不足を解消するための広い平地と、「ドゥーム(Doom)」と呼ばれる高難易度の広大なダンジョンが用意されている。基本的にマラスにあるのは建築用の土地がほとんどであり、冒険には適さない。また、一見すると建築用の土地が有り余っているが、一部は制限がかけられており、システム的に住宅が建築できない状態である。このファセットも非対人戦エリアである。 徳之諸島 徳之諸島(Tokuno Island)は周りを海で囲まれた島々で構成された世界である。日本風の文化を持ち、日本的なアイテムが多数存在するが、それは日本風で日本的なだけであり、ニホンジンから見ればどことなく異質な雰囲気を感じさせられる土地である。島の集合体であるが故に土地は小さいものの、家を建築可能である。非対人戦エリアである。 ハートウッド ハートウッド(Heartwood)はブリタニアと特殊なゲートで結ばれたエルフ達の住まう樹上の町である。住人のエルフからは金銭による売買ではなく(この世界のエルフには貨幣経済という概念がそもそも存在しないため)、多種多様な依頼(クエスト)を引き受けることでエルフ特有の様々な技術やアイテムを入手することができる。基本的に冒険用の土地ではなく、単なる街として存在するため、規模は他のファセットと比較してとても小さい。また、住宅を建築する事も不可能で非対人戦エリアとなっている。 テルマー テルマー(Ter Mur)はガーゴイル族の独自文化をもつ世界である。独自の技術や文化、アイテムなどを入手することが出来る。忠誠度という独自のシステムがあり、ガーゴイル族の女王への忠誠度を高めることにより、特殊な施設の利用が可能になる、家の建築が可能になるなどの恩恵を受けることが出来る。一部にボスゾーンが設定されており対人可能なエリアも存在する。
※この「冒険をする世界」の解説は、「ウルティマオンライン」の解説の一部です。
「冒険をする世界」を含む「ウルティマオンライン」の記事については、「ウルティマオンライン」の概要を参照ください。
- 冒険をする世界のページへのリンク