冒険スタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 23:08 UTC 版)
単独行に傾倒した以降[いつ?]の植村は、アマゾン川単独筏(いかだ)下り、犬ぞりによる北極点到達単独行、犬ぞりによるグリーンランド縦断単独行など数々の有名な冒険を達成している。 ここでの植村の特徴は、例えば登山における高度順化といった度合いを超えて、冒険する現地で長期間を過ごして、いわば“生活順化”することから始めるという点にあった[独自研究?]。 特に、犬ぞり行に先立つ約5か月間、単身、グリーンランドのエスキモーと共同生活し、衣食住や狩り・釣り・犬ぞりの技術に至るまで、極地に暮らす人々から直に学ぶことに努めた。従って、アマゾン行では主な食料源は釣りとバナナに頼り[要検証 – ノート]、犬ぞり行では釣りと狩猟で得られる生肉と脂を中心に[要検証 – ノート]、持参の紅茶とビスケットで補完するといった食生活だった[要検証 – ノート]。キビヤックは、特異な製法と強烈な異臭で知られているが、植村はこれが大好物だった。 これらの逸話は、先進国の機材や物資を大量に持ち込んで、いわば西欧文明流の力押しで自然を制覇するという近代以降の冒険流儀を一概によしとしなかった植村の思想性を表している[独自研究?]。 ただし、盲目的に現地の流儀にこだわったわけではない[独自研究?]。 植村の犬ぞりは現地の伝統的な構造と製法に則りつつ、構造材としては繊維強化プラスチックを利用した例[要出典]があった。極地用のテントは自ら考案したものを使用した[要説明][要出典]。 冬山単独行では、1964年11月、モンブランでクレバスに落ちた際に、アイゼンと荷物が引っかかり九死に一生を得た経験から、何本もの竹竿をストッパーとして身体にくくり付けていた。植村が行方不明となった最後のマッキンリー(現:デナリ)の山行においても、腰に竹竿をくくりつけて登攀して行く姿が見られた。
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