構造と製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 02:47 UTC 版)
頭部を触れると振り子のように揺れ動くようになっている。これは頭と胴体を別々につくって、首の付け根を糸で結び、鉄筋を細かく切った重りで適度な揺れになるよう調整している。 赤べこは、次のような工程で作られる。まず、のみや小刀で削った木型に、何重にも重ねた和紙を糊で張り、成型する。和紙を乾燥させた後、小刀で背や腹にあたる部分を切り開いて、中から木型を取り出し、切り開いた部分をもう一度和紙ではり合わせる。次に、胡粉で全体を白く下塗りし、その上に赤い染料などをニカワで溶かしたもので赤く塗る。さらに、墨で顔や模様の絵付けをし、最後に、首がよくゆれるように、首の後部におもりをつけ、頭部を糸でつるす。 型作りから彩色、組み立てまで8つの工程がある。熟練の職人技が必要であるが、和紙を貼り重ねていた胴体を真空成形や3Dプリンターに切り替えるなど近代的な加工技術も導入されている。
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