構造と記録方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 09:25 UTC 版)
フィルモン音帯は幅35ミリメートル、長さ約13メートル、厚さ約0.23ミリメートルのセルロイド製のフィルムで、エンドレス構造をしている。専用再生機であるフィルモンの「ドラム」に巻きつけて反時計回りに回転させ、媒体に刻まれた音溝に金属針を当てることで、振動を音声信号に変換する。これはのちのテープ記録の主流である磁気記録方式ではなく、当時としては一般的な再生媒体であった円盤状のレコード同様である。音溝および針の規格はレコードに準じており、兼用再生機でトーンアームが共通になっている機種も販売されている。 音溝は幅あたり約100本までの記録が可能で、最長記録時間は34分ないし36分、記録可能な周波数帯域は7000から8000ヘルツであった。これらの点で、当時のSPレコード(10インチ・78回転)片面に比べて、連続再生時間が10倍近く長く、かつ、より高音質だった。
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