構造と起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 06:27 UTC 版)
臍の緒の構造そのものは、爬虫類における胚膜に由来する。爬虫類の卵では、胚が発達する過程で、胚の腹面から卵黄のうが卵黄を納めてぶら下がり、尿のうが排出物を蓄え、またその表面は卵殻の内側に広がってそこに血管が広がり、ガス交換を行う。さらに、それらを包むように外側に漿膜、内側に羊膜が形成され、最終的に、胚の腹面のひも1本で外界と接触を持つ形になる。 鳥類もほぼこの構造を引き継ぐ。ほ乳類では、胎生になったことによって、卵黄のう、尿のうが退化し、その代わりに尿のうの血管が漿膜と癒合して胎盤を形成する。したがって、ほ乳類における臍の緒と相同な器官は爬虫類と鳥類にも存在する。事実、孵化直後のカメなどを見れば、腹面中央に臍を確認することができる。
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