構造と配置
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ダニ室の定義はかなり曖昧である。上記のようにこの語は葉裏にあってしばしばダニがその中に生息しているのが見られる構造に当てたものである。またそれが植物が普通の成長過程で形成されたものであり、例えば植食性の昆虫などの刺激で形成されるものではない点で虫瘤とは区別される。例えばTurnerはダニ室に以下の4つの型を示した。 1:穴(葉の裏からその内部に広がった穴) 2:ポケット(葉脈の縁が突き出し、その下に出来る腔所) 3:葉の縁が巻き込んだもの 4:毛の束 ちなみに葉の縁が巻き込んだものも葉の基部の部分であり、これらはいずれも葉脈、特に主脈の脇に形成されることが多い。しかし西田(2004)によると葉の縁は現在ではダニ室と見なさないことが多く、また葉脈沿いに毛が生えているところを全てダニ室に認めた研究者もいたが、これらは現在ではダニ室とは認めないことが多いようだ。西田(2004)はダニ室の型として次の4つを認める。 1:穴型:葉裏にくぼみが生じるもの 2:小嚢型:窪んでいるだけでなく、入り口が狭まって小さな穴になっているもの 3:ポケット型:葉脈の縁が水かき状に伸びて、その下に空間が出来たもの 4:毛束型:特に毛が密生するもの これらは多くの場合葉脈の間に出来るという。ただし中間的な型やバリエーションは様々にある。例えばクスノキ科の Ocotea thouvenotii では葉裏に一面に毛が密生しており、その中で葉脈の縁だけに毛のない部分があり、それによって穴型のような構造になっている。また同一種の葉で異なる型を持つ例もあり、例えばクスノキでは三行脈の部分に生じるものは小嚢型になるが、より先端部での葉脈の分岐点に生じるものは穴型となることが多い。 以上、ダニ室はほぼ全て葉裏に生じるが、表に生じるものも報告されており、アカネ科の Timonius timon では表面に穴型のダニ室を持ち、裏面に毛束型のものを生じるという。 なお、ダニ室を持つ植物は決まっているが、必ずしも全個体が持つものでなく、種によっては三割もの個体がダニ室を作らない例があるといい、西田(2004)も標本の調査で大抵の種でダニ室を持たない個体が発見されると述べている。 サンゴジュの葉裏 ダニ室の部分穴型 更に拡大 コバノガマズミの葉裏 ダニ室の部分毛束型
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構造と配置
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「箱入り娘 (パズル)」の記事における「構造と配置」の解説
箱入り娘の一般な初期配置 このパズルは以下の要素で構成される。 4×5の大きさの箱。 2×2の大駒(いわゆる「娘」) : 1個 2×1の長方形駒 : 4個か5個 1×1の小駒 : 4個か6個 通常、大駒は上辺中央に置かれ、それを下辺中央の穴から出すのがパズルの目的になる。箱の下辺に穴がない製品もあるが、その場合、大駒を下辺中央に移動させることが目的となる。 初期配置はいろいろあり、難易度および最小手数が異なる。一般的に、長方形駒が4個より5個の方が難しい。「上辺中央は大駒、下辺中央の2マスは空き」として残りの部分に長方形駒・小駒を配置したとき、多くの場合に解があるがいくつかの配置では解がない。 一般的な初期配置は右図の通り。これは81手の解があり、やや難しい配置である。 上記画像のように「娘」とその周辺を文字にした図柄が有名であるが、それ以外にも「チェス」「トランプ」「将棋のコマ」「人物」などの種類がある。無地のものも多い。「娘」を使っているものでも、周辺のコマが下男・下女・番頭・丁稚などになっているものもある。「箱入り娘」といえば同じ構造を持ったこれらのパズルすべてを指す。
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