構造と設置方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 04:02 UTC 版)
中世のトレッドウイールは、大きな木製のホイールが回転軸を中心に回転するようになっており、2人の作業員がホイールを回して歩ける広い通路が備えられていた。初期のホイールはスポークで直接車軸を回していたのに対して、リムのような弦状の部品が追加されたホイールも登場した。このホイールを使うと、車軸を太くできて、構造上有利であった。 一般に信じられているのとは異なり、中世の建設用クレーンは、軽い足場の上やゴシック建築教会の薄い壁には、設置されなかった。むしろ、クレーンは建設開始時には地面に設置され、建物間に置かれることが多かった。工程が進み、上階の床が完成して、天井の太い梁が壁と壁をつないだ後、クレーンは梁に移設され、ドーム天井の建設に使用された。実際、イングランドの教会の塔では、補修用として残された建設用クレーンは、ドーム天井と屋根の間に設置されている。 少数ではあるが、壁の外に仮設の柱とともに設置されたクレーンが描かれた絵画も残っている。
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