円熟期を迎えて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 04:43 UTC 版)
30代半ば以降のチュ・ジンモのキャリアは順調なようにみえる。話題の映画やドラマの主演を相次いで務めている。しかし、映画『GABI ガビ ~国境の愛~』(2012年)のインタビュー では、映画のオファーが少なく依頼があっても同じような役柄であり、そこから抜け出せないことに残念な気持ちを抱いていると話している。イケメンでモムチャンのこの俳優は相変わらず完璧な容姿によって苦労していることがうかがわれる。だが、同じインタビューで彼は外見は変えられないので、役柄を演じるうえではその外見を利用しないといけないと語っており、役者としての方向性も明確に見い出している。彼は「愛という言葉から僕の心の中のものなどを吐き出すこと、またそこから出てくる感情表現が好きだ。そういう映画も勿論好きだ。以前出演した『愛』という映画も、『霜花店(サンファジョム)-運命、その愛』も、そして『GABI / ガビ-国境の愛-』も、全て僕が演じた人物は“誰かのために”というのが前提にあった。年を取っても恋愛映画を撮るのが僕の希望だ」と述べている。また、この映画は作品としての質の高さを評価され、第34回黄金撮影賞授賞式 監督賞・撮影賞金賞・照明賞を受賞している。この映画に主演した縁によって、彼は韓国コーヒー協会名誉バリスタの称号を与えられている。 ドラマ『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』(2013年)では、14世紀の元の最後の皇后にまつわる架空の物語のなかで、演技派女優ハ・ジウォンの演じる奇皇后を生涯にわたって支え続ける心優しい高麗王を演じている。このドラマは高視聴率を獲得し(2014年の年間視聴率第4位)、チュ・ジンモ自身はMBC演技大賞の特別企画男女最優秀賞を受賞している。続く2015年のドラマ『愛するウンドン』でも、チュ・ジンモは自身が望んだように、一人の女性を愛し続ける男を演じている。また、同年には、ミュージカル『風と共に去りぬ』でレッド・バトラー役(男性主役)を務め、演技の幅を広げている。 俳優生活が順調であっても、チュ・ジンモは現状に満足する人ではない。彼は10代の頃に大学における学業を中断したことを踏まえて、映画『霜花店』によって演技者として確固たる地位を確立したにもかかわらず、中央大学校演劇映画科に編入し、若い学生達に交じって再び演技を学び直し卒業している。
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