円珍の書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 04:45 UTC 版)
書風は「枯枝のような」と評される独特のものである。真跡は20余点現存し、その代表的なものは次のとおりである。 僧正遍照宛円珍書状(国宝) 東京国立博物館所蔵の国宝「円珍関係文書」のうち。古今集の歌人である遍照僧正への返信で、年はなく5月27日の日付があるのみであるが、晩年の手紙と推定される。一見稚拙のようだが、古渋な勁い書である。 請伝法公験奏状案(でんぽうくげんをこう そうじょうあん)(国宝) 園城寺所蔵の国宝「智証大師関係文書典籍」のうち。入唐からの帰国後、伝法のための公験(証明書)を請求するため、朝廷に提出した文書の案である。貞観5年(863年)11月13日の日付がある。書風は行書風の特徴ある楷書。
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