具体的なやり方とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 具体的なやり方の意味・解説 

具体的なやり方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:52 UTC 版)

冊封体制」の記事における「具体的なやり方」の解説

冊封原義は「冊(文書)を授けて封建する」と言う意味であり、封建とほぼ同義である。 冊封受けた国の君主は、王や侯といった中国爵号授かり中国皇帝君臣関係を結ぶ。この冊封によって中国皇帝の(形式的ではあるが)臣下となった君主の国のことを冊封国という。このようにして成立した冊封関係では、一般に冊封国君主号一定の土地あるいは民族概念と結びついた「地域名(あるいは民族名)+爵号」という形式をとっており、このことは冊封封建概念基づいていることを示しているとともに、これらの君主冊封された領域内で基本的に自治あるいは自立認められていたことを示している。したがって冊封関係を結んだからといって、それがそのまま中国領土となったという意味ではない。冊封国君主臣下たちは、あくまで君主臣下であって中国皇帝とは関係を持たない冊封関係はこの意味外交関係であり、中華帝国中心に外交秩序形成するものであった冊封国には毎年朝貢中国の元号・暦(正朔)を使用することなどが義務付けられ中国から出兵命令されることもあるが、その逆に冊封国攻撃受けた場合中国に対して救援求めることができる。 ただし、これら冊封国義務多く理念的なものであり、これを逐一遵守する方がむしろ例外である。例えば、朝貢頻度は、冊封国側の事情によってこれが左右される傾向見られる正朔についても、中国向け外交文書ではこれを遵守するが、国内向けには独自の年号・暦を使うことが多い。またこれら冊封国違約については、中国王朝側もその他に実利的な理由がない限りは、これをわざわざ咎めるようなことをしないのが通例であった冊封が行われる中国側理由には、華夷思想王化思想が密接に関わっている。華夷思想世界を「文明」と「非文明」に分け文明思想である。中国文化の高い(=文明)であるとし、周辺部は礼を知らない夷狄(=非文明)として、峻別する思想である。これに対して王化思想は、それら夷狄中国皇帝の徳を慕い、礼を受け入れるならば、一員となることができるという思想である。つまり夷狄である周辺国は、冊封を受けることによって一員となり、その数が多いということは皇帝の徳が高い証になるのである。また実利的な理由として、その地方安定がある。 冊封国側の理由としては、中国からの軍事的圧力回避できることや、中国権威背景として周辺に対して有利な地位築けること、また、当時朝貢しない外国との貿易原則認めなかった中国との貿易莫大な利益生むことができる、などがあった。また、冊封国にとっては冊封国同士貿易関係密にできるという効果もあった。なお朝貢自体冊封を受けなくとも行うことができ、この場合は「蕃客」(蕃夷の客)という扱いになる。また時代が下ると、朝貢以外の交易である互市行われるようになり、これら冊封受けない交易のみを行う国を互市国と呼ぶようになる冊封の最も早い事例としては前漢初期南越国衛氏朝鮮それぞれ南越王、朝鮮王に冊封されたことが挙げられるその後時代によって推移し清代にはインド以東の国ではムガル帝国鎖国体制下の日本除いて冊封受けていた。

※この「具体的なやり方」の解説は、「冊封体制」の解説の一部です。
「具体的なやり方」を含む「冊封体制」の記事については、「冊封体制」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「具体的なやり方」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「具体的なやり方」の関連用語

具体的なやり方のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



具体的なやり方のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの冊封体制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS