作中の矛盾点及び問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 01:58 UTC 版)
「ペナントレース やまだたいちの奇蹟」の記事における「作中の矛盾点及び問題点」の解説
アストロズの球団としての設定がほとんど無い。1軍がセ・リーグ所属であること以外明らかになっておらず、球団オーナーも作中に登場せず、球団の親会社についても触れられることが無かった。2軍の所属リーグがイースタン、ウエスタンの両リーグのいずれかかも、描写が無いため不明。本拠地アストロスタジアムの所在地も全く描写されていない。 岩田は太一と浅見に「何でも治してくれる魔法の薬」と称して酒を渡しているが、太一は未成年なので未成年飲酒幇助の罪に問われる立派な犯罪である。また日本シリーズ終了後に太一と泰二が酒を飲んでいるが、2人とも未成年なので立派な犯罪である。 泰二は三原に挑発された挙句「俺が入団する事によってアストロズが優勝するような事があれば、自由契約にしてもらう」という口約束でアストロズに入団を決めたが、実際の野球規約では「海外やアマチュアの球団を含む、他球団への移籍を前提とした契約は無効」である。このため、本来なら泰二のこの発言によって泰二と三原、ならびにアストロズには何らかの処分が下されてもおかしくは無く、泰二も処分が解けるまでは試合に出場できないはずである。 大山は作中では一度も帽子をかぶっておらず、打席に立つ時もヘルメットをかぶっていない。だが、ルールで守備時の帽子着用ならびに攻撃時のヘルメット着用(代走として出場する場合も含まれる)が義務付けられているため、通常なら大山は試合に出場できない。 石田がアストロズの入団テストを受ける場面があるが、FA権を取得していない石田の移籍を、トレードでもないのに認めるなどということは考えにくい(交換・金銭・無償のいずれでも)。まして巨人の主力選手である石田を何の理由も無しに放出すること自体が、現実には有り得ない(巨人が戦力外通告や自由契約公示を行った描写も無い)。 三原監督の現役復帰について、選手登録されていることにアストロズのナインもマスコミも気付かなかったという描写があるが、支配下選手は公示されているため、現実にはそのようなことはまずあり得ない。 ペナントレースの最終戦で、打席に立った三原が間違えて中に重りが入った素振り用のマスコットバットを使用してしまう描写があるが、公式戦でコミッショナーの認定マークのないバットを使うと違反になってしまうので、故意でないとはいえ、マスコットバットを使用してしまった時点で、本来三原は違反となる。 打者に対して、味方の塁コーチが相手投手の球種を叫んで教えるシーンがある。実際には、1990年代時のプロ野球でも塁コーチが相手投手の投球時に叫ぶこと自体が禁止されており、球種を教えたりすることがあればなおさら重大な違反行為である。 二階堂がお姉さんの顔面を殴り、お姉さんが笑顔で鼻血を出しながら受け入れる、といったシーンがある。令和年間はもちろん、1990年代時の少年誌においても女性へのDVを許容するような描写は異色である。男性キャラがヒロイン陣からおしおきのギャグシーンとして殴られるパターンと異なり、当シーンでは女性の顔面を本気で殴っている。
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