伊勢楠木氏初代当主としてとは? わかりやすく解説

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伊勢楠木氏初代当主として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 22:06 UTC 版)

楠木正顕」の記事における「伊勢楠木氏初代当主として」の解説

伊勢移って後、正重正理、正威ら三子儲けた南朝崩壊後も、楠木氏と旧南朝皇族繋がりあったらしい。応永14年1407年4月17日には、旧南朝皇子臨済宗禅僧海門承朝が、13年前に崩御した父・長慶天皇遺命として、内山光賢という僧を、楠木氏菩提寺観心寺座主職に任じている(大日本史古文書観心寺文書146号)。 応永17年1410年11月京都での経済的窮乏直面した後亀山天皇が、旧南朝本拠地吉野逃れる応永19年1412年10月伊勢(くす)城(現在の三重県四日市市楠町)の城主中島氏伊勢諏訪氏)が北畠家背いて除封され、替わって中島氏養嗣子となっていた三男の正威が城城となったが、正威はまだ数え5歳という子供だったため、実父の正盛(正顕)が応永31年1424年)まで城の城代務めた(『(旧)楠町史』所収版の『全休系図』)。 応永22年1415年)春、幕府の旧南朝皇族への扱い不服とした伊勢国北畠満雅(顕泰の長男)が反乱を起こす同年7月ごろ、満雅に呼応して楠木氏同族河内和田氏決起し大和国宇智郡河内現在の奈良県五條市 西河内町?)に進軍し家々焼き払うが、畠山氏の軍に敗北し首級4つ桂川見せしめにされる(『満済准后日記応永22年7月24日条および大和興福寺関係文書寺門条々聞書』)。同年10月北畠家幕府和睦し、翌23年9月には後亀山院京都嵯峨帰還する。 あるとき、北畠家大河内顕雅伊勢国司満雅の弟)から偏諱を受け、正盛から正顕へ改名した(『全休系図』)。いつごろかは不明だが、正長元年1428年12月21日に満雅が死去し、顕雅が甥の幼当主北畠教具補佐して実質上の北畠家当主となっていた時期候補として考えられる偏諱は普通、一つ目文字使用すべきところ、二つ目文字使用しているのがやや不可解である。 永享元年1429年9月南都潜伏していた一族楠木光正が、将軍足利義政同月22日南都参詣する予定だった)への暗殺計画していたとして逮捕され18日京都送られる24日六条河原斬首。このとき辞世の句として漢詩和歌書き記し天下美談となった、と伏見宮貞成親王評している(『看聞日記永享元年9月条)。 永享9年1437年7月11日大覚寺門主義昭3代将軍義満の子)が逐電し行方不明になる。同年8月初頭一族武将河内国森口城(現在の大阪府守口市)を攻め落とし立てこもったが、義昭逐電と何か関係した動きだったのではないかと言われている。8月3月森口城を占拠していた楠木兄弟討死し、この時は光正の時とは違い、「朝敵滅亡天下大慶珍重無極公方悦喜、御快然」と伏見宮貞成親王たちからその死を喜ばれ酒宴開かれている(『看聞日記』『薩戒記』)。余談だが、伏見宮貞成親王永享元年1429年)には「くすのき」を「楠木と書くのに、永享9年1437年)には「と書いており、『太平記』などに影響され漢字表記変化していく過程読み取ることができる。 永享10年1438年11月死去(『全休系図』)。当主地位を、桑名村正師事し刀工となっていた長子正重継いだ(『全休系図』)。

※この「伊勢楠木氏初代当主として」の解説は、「楠木正顕」の解説の一部です。
「伊勢楠木氏初代当主として」を含む「楠木正顕」の記事については、「楠木正顕」の概要を参照ください。

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