主な行動様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 23:14 UTC 版)
十字架やイコンなども偶像とみなし崇拝の対象としない。 政治への参加(選挙への立候補および投票など)は行わず、政治的に中立である。 「敵を愛せよ」「人を殺してはならない」という聖書の教えに従い戦争に参加せず兵役につかない(良心的兵役拒否)。人を傷つける格闘技を行わない。 国旗敬礼、国歌斉唱に加わらない。国旗への敬礼、国歌斉唱は、国家崇拝に該当すると判断している。また国旗・国歌は偶像であり、これへの敬礼は偶像崇拝であるとする。ただ、国旗に対する毀損行為、国旗掲揚や国歌斉唱への妨害行為は行わない。 信者間を称号で呼ぶことはなく、互いを兄弟または姉妹と呼ぶ。 他の宗教の冠婚葬祭に出席するか否かは「個人の良心」として各信者に委ねられているが、宗教行為には参加しない。一時退席し、その様な行為の関係しない場には参加する事もある。 反聖書的・異教由来とみなす行事は祝わない。誕生日の祝い、クリスマス、昇天祭、ハヌカー、贖罪の日の行事、ラマダンの断食、ハローウィン、感謝祭、聖人の日の祝い、聖霊降臨祭、新年の祝い、七夕、節分、ひな祭り、各国のナショナル・デー(建国記念日や独立記念日、革命記念日の祝い)など、政党の記念日の行事、戦勝記念日や停戦記念日、終戦記念日の行事。 宗教系の保育所や福祉施設・病院などの利用については、信者個々の良心上の問題とされている。 淫行、姦淫、マスターベーションなどを汚れた行為と見なしている。 喫煙、医療目的外の麻薬・薬物使用は汚れとして禁じられている。 適度の飲酒は個人の自由であるが、泥酔は禁じている。 コリント人への第二の手紙(口語訳) 6章14節に基づき、基本的に信者としか結婚しない。 原則、離婚およびそれに伴う再婚は禁止。ただし、配偶者の不倫による離婚、配偶者との死別による再婚は認められている。 教義に著しく反し、かつ悔い改めが認められない場合は、除名や破門に相当する排斥措置が執られる。 生物の歴史に於ける進化、およびそれが「なぜ」「どうやって」おきたのかについて進化論ではなく創造論を支持している。 親が子どもをしつける際にお尻をたたいていたという児童への体罰を指摘する書籍もあるが、日本基督教団の川島 (2019) はこうした虐待行為は「正統」とされる教会でも繰り返し起こっているから、この団体固有の問題とは言えないと指摘する。エホバの証人の資料では、聖書における「むち棒」の語は懲罰のために用いる文字通りのむち棒を含めたあらゆる形態の懲らしめを象徴しており親は実際,このむち棒を行使して子供を監督する責任を神のみ前で負っているとする一方で、その語をもっぱら体罰を意味するとみなす必要はなく、言葉などを含む矯正の手段を意味しているのだともしている。
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