世代別分類(ガンダムAGE)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:46 UTC 版)
「モビルスーツ」の記事における「世代別分類(ガンダムAGE)」の解説
A.G.101以前(物語開始前) 「コロニー国家戦争」終結時に各国家間で「銀の杯条約」が締結され、MSをはじめとする兵器、及び軍事技術に関わるデータは全て破棄、もしくは封印され当時の先端軍事技術の大半がロストテクノロジー化した。この影響で軍事用MSの開発系譜は長らく断絶する。以後、モビルスーツはその能力を用途別に厳しく制限され、民生用の3種の「MS」=作業重機「モビルスタンダード」、競走機器「モビルスポーツ」、警備用機器「モビルセキュリティ」としてのみ存続することとなる。 民間では省力型MSに相当する工事作業用MS重機「モビルスタンダード」の開発や「MSグランプリ」なるモータースポーツ的な競技用にMSのカスタムチューンを行う「MS鍛冶」と呼ばれる技術者たちがMSの根幹技術を継承。このほか、一部のMS鍛冶は独自に軍事に転用可能な技術の研究を密かに行っていた。 「コロニー国家間戦争」に投入されたMSなどの詳細は明らかになっていないが、「自己修復」「自己進化」を行える大型機動兵器が存在していた事が確認されており、A.G.年代の技術水準を大幅に上回っていたと見られる。 A.G.101 - A.G.115(フリット編) A.G.101年、突如出現し人類を襲い始めた謎の敵性兵器「UE(Unknown Enemy)」に対抗するべく、開発が継続されていた「モビルスタンダード」が戦闘用に改修され連邦軍の機動兵器として採用されるも、地球連邦の技術力は総じてUEに大きく劣っている。その後、多少の改良が施され主力モビルスーツ・ジェノアスとして配備されるが、UEには相変わらず全く歯が立たなかった。A.G.115年、一人目の主人公フリット・アスノが彼の家に代々伝わるコアユニット・AGEデバイスを解析、協力者たちと共同で造り上げたMS・ガンダムAGE-1がロールアウト。優秀なMS鍛冶であるアスノ家の叡智を結晶化したAGEデバイスと、AGE-1を戦闘経験の積み重ねで自己進化させる武装製作メカ・AGEビルダーとを連携させた、進化する兵器システム「AGEシステム」により、AGE-1は初期時にはUEを通常の方法で倒せる唯一のMSとなった。その後、AGEシステムで生まれた対UE戦闘用の武器はUEの地球侵略拠点・宇宙要塞アンバット攻略に協力した一部のコロニー戦闘勢力が使用したほか、一部パイロットが個人的にAGE-1のデータを基にした専用MSを作ったりするなど、ガンダムのテクノロジーは小規模ではあるが多少ほかのMSにフィードバックされた。 A.G.140 - A.G.142(アセム編) この時代、UEは真の名であるヴェイガンと呼ばれ、彼らが駆るMSも火星移住計画が失敗し連邦から見捨てられた移民団の末裔たち(つまり、普通の人類)が独自に開発・発展させた兵器である事が明らかになっている。連邦軍MSは初期時から多少進化してはいたが、未だに、「コウモリ戦役」時のMSが主力であり、最新鋭機であるアデルも、AGE-1の生産仕様であり、基本設計は四半世紀前の機種である。そのため技術的格差は縮まっているものの、ヴェイガンを掃討出来るだけの軍事力を得るには至っていない。一方、AGEデバイスはフリットから息子のアセム・アスノに受け継がれ、ガンダムAGE-1で蓄積されたデータから新型機・ガンダムAGE-2が開発された。一方、ヴェイガンはXラウンダー専用機の開発を重視し、ゼハート・ガレット専用機・ゼイドラとデシル・ガレット専用機・クロノスを開発した。主力MSは最新鋭機であるドラドに更新されつつあるが、こちらも四半世紀以上前の主力機であるガフランやバクトが現役で稼動している。 A.G.164 -(キオ編、三世代編) この時代のヴェイガンは地球侵略を見越して開発されていた局地専用MSを相次いで投入しているが、Xラウンダー専用機においては既に技術的に性能向上が限界とされている。地球連邦軍はAGE-2をベースにした可変MSクランシェを主力とし、ヴェイガンに劣るとされた機動力の大幅向上に成功した。一方で宇宙においてはA.G.140年代を前後して反連邦勢力が台頭し、連邦正規軍に対抗可能なカスタムMSが出現するようになる。 ここに至り、ヴェイガンの技術の高さの理由が明らかになる。銀の杯条約で破棄された技術が詰められたデータバンク「EXA-DB」の一部を入手したことにより、地球連邦軍を上回る技術を得る事が出来たと語られている。
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