世代及び元データ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 21:18 UTC 版)
「デジタイズド・スカイ・サーベイ」の記事における「世代及び元データ」の解説
DSSの初版が公開されたのは、1994年のことで、そこから"Digitized Sky Survey"という名称も使用され始めた。後に、大幅にデータが追加されたものが公開されたので、1994年の初版は、後付けで「第1世代」DSS(DSS-I)として認知されている。DSS-Iでデジタル化された写真星図は、北天のデータの殆どが、1950年代に実施されたパロマー天文台スカイサーベイ(Palomar Observatory Sky Survey、POSS)の第1期掃天観測(POSS-I)のE乾板が元になっている。南天のデータは、オーストラリアのサイディング・スプリングにあるアングロ・オーストラリアン天文台のUKシュミット望遠鏡によって得られたもので、1970年代に英国科学工学研究会議(Science and Engineering Research Council、SERC)の資金提供でエジンバラ王立天文台(英語版)が始めた掃天観測の、SERC-J星図及び赤道帯へ拡張したSERC-EJ星図が元になっている。全天で、1,541枚の写真乾板がデジタル化された。 DSS-Iの公開準備を進めている間も、STScIでは更なる写真星図のデジタル化、カタログ化、公開の計画が進められていた。DSS-Iが公開された時点では中途段階にあった、1980年代後半以降の新しい掃天観測による大量のデータが加えられ、デジタル化手法も改良して、「第2世代」DSS(DSS-II)が公表された。DSS-IIでデジタル化された写真乾板は、北天がパロマー天文台のサミュエル・オスキン望遠鏡(英語版)を用いて実施された第2期パロマー天文台スカイサーベイ(POSS-II)、南天がUKシュミット望遠鏡による第2期南天(Second Epoch South、SES)掃天観測と、SERCの近赤外線及び赤道帯の赤色光掃天観測(SERC-I、SERC-ER)のものからなっている。DSS-IとDSS-IIでデジタル化された写真乾板の総数は、およそ8,000枚に上る。
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