パロマー天文台スカイサーベイとは? わかりやすく解説

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パロマー天文台スカイサーベイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 07:21 UTC 版)

パロマー天文台」の記事における「パロマー天文台スカイサーベイ」の解説

パロマー天文台スカイサーベイ(Palomar Observatory Sky Survey, POSS)はナショナルジオグラフィック協会出資によって行なわれ1958年完了したプロジェクトである。最初乾板1948年11月撮影され1958年4月完了した。このサーベイ観測スペクトロスコピック感光材料による14インチ2(6度2)の写真乾板用い48インチ (1.22m) サミュエル・オシンシュミット式望遠鏡使って行なわれた。このサーベイでは赤緯+90°(天の北極)から-27°までの全ての赤経わたって、+22等級感度人間肉眼限界のおよそ100万分の1の明るさ)で撮影された。1957年から1958年にかけて、POSS撮影範囲南天赤緯-33°まで広げた拡張版撮影が行なわれた。最終的に完成した POSSコダック103a-Oによる青色写真コダック103a-Eによる赤色写真からなり、937組の乾板構成されている。 オーストラリア電波天文学者 J. B. ホワイトオークは同じ撮影機材使ってこのサーベイをさらに南の赤緯-45°まで拡張した。彼は北天POSS対応する赤緯領域と同じ視野中心位置を採用して撮影行なったが、このホワイトオーク拡張版サーベイPOSS とは異なりコダック103a-Eによる赤色写真乾板のみからなっている。 2ミクロンスカイサーベイ (2MASS) が完成するまで、POSS は最も広い領域カバーする広角スカイサーベイだった。スローン・デジタル・スカイサーベイ (SDSS) が完了すれば感度の点では POSS をしのぐものになるはずだが、POSSSDSS の約2.5倍の天域をカバーしている。POSS写真乾板スキャンしたデジタルデータ形式でも存在しており、デジタル画像としてはデジタイズド・スカイ・サーベイ (DSS) が、またカタログ形式としてはミネソタ自動乾板スキャナカタログ (Minnesota Automated Plate Scanner (MAPS) Catalog) が利用できる

※この「パロマー天文台スカイサーベイ」の解説は、「パロマー天文台」の解説の一部です。
「パロマー天文台スカイサーベイ」を含む「パロマー天文台」の記事については、「パロマー天文台」の概要を参照ください。

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