ヴァサラ編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 23:44 UTC 版)
ヴァサラ かつて小角に仕えていた鬼神軍団のリーダー。「憑依獣を生み出す人間自体が邪悪だから」という理由で人類を滅ぼそうとしたため、小角によって封じられ「呪殺道士が使った悪の式神」という「嘘」の伝承を立てて鬼道家によって守られていた。だが、役家に敵意を持つ秀一の手によって復活する。超鬼神前鬼以上の実力者で「ヴァジュラ」を撃つほか、半径500メートル四方を消滅させる「餓髏凰吼(がるほうく)」という斧や「爆雷・陰弩邏(インドラ)」という黒い雷を纏った光術を使う。 弱者に甘いところのある前鬼や、人間に価値を見出して同化した後鬼と比べて「人間もそれ以外も等価値で扱い、その上で人間が世界にとって害悪」と判断した。そういう意味では誰よりも鬼神らしい鬼神だが、前述の主張も含めて少々「潔癖すぎる」と思われる面がある。過去に前鬼の持っていた「本来の角」を折った張本人。 死闘の末に前鬼によって月まで飛ばされそのまま封印され石となっていたが、最終話にて虚空によって封印を解かれ、利害が一致したことで前鬼たちに加勢した。その後の動向については不明だが、世界を救った一員として描かれている。 英有紀(はなぶさ ゆき) 小明の通う高校の先輩で、合気道部主将。実家の神社で巫女も務める。千明から尊敬されている。悪質な客寄せを行う剛次を懲らしめようとするが、剛次の腕力で巫女服を引き裂かれ、公衆の面前でパンティ一枚に剥かれてしまい、辱められてしまう。その後は憑依獣になった町の人たちを助けるべく千明に協力した。以後は登場しない。 鬼道秀一(きどう しゅういち) 小明の同級生で、鬼道家の一人息子。式神町の学生の中ではそこそこ優秀で小明を「落ちこぼれの小明くん」と見下している。実際には思慮が浅く、呪殺という行いを「現代社会においては、犯罪とは立証されない手法による美味しい商売」と考えている。役家が前鬼という鬼神を使役しているなら「呪殺道士が使った悪の式神(という「嘘」で封印されていたヴァサラ)」を使えばいいと復活させた張本人。憑依獣になりかかった父親を救えるのは前鬼という鬼神を使役できる小明だけとわかっても内心では小明に頭を下げて頼むことに納得していなかった。 剛次(ごうじ) 有紀の同級生で幼馴染の男。秀一とつるんでおり、鬼道神社で暴力を使った悪質な客引きを行う。幼い頃から有紀に勝てず、有紀に恥をかかせることを願い、憑依の実の力を利用して、有紀を乳房丸出しの姿にして辱める。その後、憑依獣に変身して前鬼に撃破された後は、両腕が骨折してしまい、激痛に泣き喚いていた。以後は登場しなくなる。 鬼道 巌(きどう いわお) 秀一の父親で鬼道神社の神主だが、裏では依頼を受けて禁じられた呪いによる殺人をおこなう「呪殺道士」として活動している。小鬼には頭が上がらず腰を低くしているが「心にもないことを」と心中を見抜かれている。本心では呪殺を悔やんでいたのかヴァサラに憑依の実を植え付けられても取り込まれず呪力と精神力で暴走を押さえ込んでいた。息子に対する愛情はあったらしく、自分が憑依獣になってしまったのは当然の報いとして受け入れ、一方で息子だけ助けてほしいと小鬼に懇願していた。前鬼によって憑依獣は倒され、焼滅の寸前に助け出されたため命に別状はなかったが、恐怖から白髪になってしまった。
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