リンド (北欧神話)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/23 13:39 UTC 版)
リンド(古ノルド語: Rindr)は、北欧神話の登場人物。オーディンの子ヴァーリを生んだ。
『エッダ』
『古エッダ』の『バルドルの夢』において、リンドの生んだヴァーリが、バルドルを殺したヘズに復讐をすると予言される[1]。
『スノリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』ではアース女神の一員に数えられている[2]。彼女は巨人である可能性がある[3]。
『デンマーク人の事績』
サクソ・グラマティクスの『デーン人の事蹟(デンマーク人の事績)』によれば、リンダ(リンド)はルテニア(ロシア)王の娘であり、オーティヌス(オーディン)はバルデルス(バルドル)の復讐者をリンダとの間にもうけなければならなかったが、リンダはオーティヌスを拒絶した。そのためオーティヌスは半ば強引な手段をとり、それが原因で王位を追われた。リンダはその後、ホテルス(ヘズ)に復讐するボーウスを産んだ[4][5]。
脚注
- ^ ネッケル他編,谷口訳 (1973)、200頁(「バルドルの夢」第11聯)。
- ^ ネッケル他編,谷口訳 (1973)、253頁(「ギュルヴィたぶらかし」第36章)。
- ^ パウルソン,菅原訳 (1995)、187頁。
- ^ サクソ,谷口訳 (1993)、105-110頁(「第三の書」 3)。
- ^ ストレム,菅原訳 (1982)、157-158頁。
参考文献
原典資料
- 『古エッダ』『スノリのエッダ』
- 『エッダ - 古代北欧歌謡集』 V.G.ネッケル他編、谷口幸男訳、新潮社、1973年8月。ISBN 978-4-10-313701-6。
- 『デーン人の事跡』
- サクソ・グラマティクス 『デンマーク人の事績』 谷口幸男訳、東海大学出版会、1993年9月。ISBN 978-4-486-01224-5。
二次資料
- ストレム, フォルケ 『古代北欧の宗教と神話』 菅原邦城訳、人文書院、1982年10月。ISBN 978-4-409-53003-0。ASIN B000J7HY5I。
- パウルソン, ヘルマン、菅原邦城訳 「第七章 北方から来た女たち」『オージンのいる風景 - オージン教とエッダ』 大塚光子、西田郁子、水野知昭、菅原邦城訳、東海大学出版会、1995年2月。ISBN 978-4-486-01318-1。
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「リンド (北欧神話)」の例文・使い方・用例・文例
- 私は毎食後にタマリンドジュースを飲む。
- タマリンドは東南アジアで広く栽培されている。
- リンドバーグは大西洋を横断飛行した最初の人だった。
- リンドバーグの大西洋横断無着陸単独飛行はめざましい手柄であった。
- リンドバーグが幸運に恵まれず、飛行機の操縦に明るくなかったならば、かれは大西洋横断飛行に成功することはできなかっただろう。
- チャールズ=リンドバーグは1927年にはじめて大西洋単独横断飛行に成功した。
- リンドバーグは破天荒な大西洋ノンストップ横断飛行に成功した.
- 1930年代に流行した米国の元気旺盛な踊り(飛行家チャールズ・リンドバーグの名をとったと思われる)
- リンドバーグは、大西洋を飛んだ最初の人だった
- 暗く、細長い顔の風化した農夫−ロバート・リンド
- 熱帯アジアとアフリカの植物の属:特にベニヒメリンドウ
- リンドウ科の標準属
- リンドウ科、特にゲンチアナ属とチャボリンドウ属とタカネリンドウ属のいろいろな植物の総称
- ごくわずかにしか開かない青または白の管状花を持つ、北アメリカ東部のリンドウ
- 空色の漏斗形の花を持つ、湿った広々とした荒野に生えるユーラシアの多年生リンドウ
- 北米東部の多年生の沼地リンドウ
- リンドウ属と似ている花を持つハーブの種類
- 剛毛質の青い花の房を持つ、北アメリカ東部のリンドウ
- 縁取られた花冠のある乳白色の花を持つヨーロッパと中国のリンドウ
- 青花リンドウの属
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