ラクリマと仲間達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 20:30 UTC 版)
ラクリマ=クリスティ 神官戦士として誰よりも信仰心の厚い女性。英雄カイナスの娘として人々から聖女のように敬われており、彼女もその事を少なからず意識して気丈に振舞うが、時としてそのプレッシャーに押しつぶされそうになる事も。才女と言われているが中身は普通の女の子と変わりなく、その事を理解してくれている自警団員達との暮らしには安息を覚える。 法を犯す異端者達の事を激しく軽蔑していたが、戦いを続けるうちに自らも「生」の想造を受けた異端者である事が分かる。この事に強い衝撃を覚えたラクリマは異端審問官としての任命を受け入れ、オリジナルで父親を倒そうと自らに使命を課したが、仲間達に支えられて最終的には父親との和解を得る。 異端として生を受けた事で「無」のオリジナルをテクストも無しに解読できるようになっており、ベルトシュメルツがエデンの「地」を想造した際には躊躇いを見せずに自ら犠牲となった。だが後に現れたカイナスが「人」を使ってラクリマを呼び戻した事で、再びレブスの世界へ舞い戻る事になる。ラクリマは心の中で感謝を表し、未来へと歩を突き進む。 クーン=ヴァイン 騎士の叙任式を行うべくクロスランドの自警団までやって来た騎士見習い。ラクリマの芯の強さに惚れ、彼女を支えられる存在になるべく努力に励む。恋敵であるバクステールの事はライバル視していたが、バクステールはラクリマの事をクーンに任せ姿を消す。クーンは旅の間中ラクリマの事を支え続け、最後にはその好意が実りを結んだ。 剣術の腕前に絶対の自信を持っていたが、練習試合でトキサに敗れたことでカルティアの勉強にも励むようになる。異性の前では変に気取ろうとしていたが、ラクリマへの思いで心が満たされてからは邪念が一切なくなった。 トロイ=リースリング 上級法術士の資格を取得している天才法術士。自警団に所属する理由は文法士の取得を得る為。カルティア研究に情熱を燃やし、未知のテクストを解読する事に生甲斐を覚える。非合法に取得したテクストのスケッチを所有していたが、バクステールによってそれがオリジナルテクスト(後に人のテクスト)だと判明すると異端になる事を恐れ研究を中断する。他人の事には好き勝手を言う癖に、自分の事になると殊更慎重になる用心深い性格である。 非常に合理的な考え方をし、物事への疑問には常に最短の答えを述べる。物の言い方が他人の心証を考慮しない事が多い為、冷たい人間だと思われがちだが、表面上だけである。その発言の内容は常に皮肉を盛り込んでおり、相手をからかう事が非常に好きである。本人も嫌味な性格だと自覚している捻くれ者。 エレ=ラモネラ=シノン シノン伯爵の娘。長い間、領地で箱庭的な生活を送っていた為か、外界での生活や自由という物に強い憧れを抱くようになる。そのため冒険家であったバクステールには好意的な印象を持っている。高飛車で後先考えず行動する困った性格で、盗賊団を壊滅させる作戦に黙ってついて来た事でラクリマに叱られる事もあった。 当初は世間知らずのお嬢様の道楽と言った形で参戦していたが、バクステールやリムザンの気紛れによって自警団に迎えられる。次第に戦いが激化するとパーティに取って無くてはならない存在へとなっていく。トロイに劣らず口が悪く、彼女達の口喧嘩は壮絶。 バクステール=ベイ 自称冒険家の異端審問官。過去には自警団員であり、神官戦士でもあった。 かつては恋人同士であったラクリマとは気まずい関係にある。原因は彼女を守る為に、神職者でありながら幻獣を想造した事にある。異端を忌み嫌うラクリマにとって彼の起こした行動は神への許されざる冒涜であり、事態は修復を見ないまま、バクステールが突如として消息を経った事で忘れさられていった。大切な彼女を置き去りにした理由は異端審問官としての任務を全うする為。後にラクリマと再会を果たし復縁を求めるようになるが、正義感の強い性格が禍し最終的には任務を優先してしまう。 最後には死のオリジナルを使ってサンを打倒しようとするが、対象が分身である事を見抜けなかった為失敗に終わる。オリジナルの効果によりエデンに移送されてからは、カルティアにおける資源問題を目の当りにし、カイナスと共に事態の解決に動きだす。愛称はバク。 レゼルバ=リムザン クロスランドの騎士団長と自警団の団長を勤め上げる優秀な騎士。カイナスと共に自警団を興す。ノルディアの反乱軍討伐のため北方へ遠征していたが、サンの悪魔染みた強さの前に敗北。長い間、消息不明とされていたが想造されたエデンの大地で幻獣を相手に戦っていた所をラクリマ達に助けられる。 当初は幻獣想造も行うなど柔軟に戦って見せたが、やがて自分の限界を悟り、剣術一本で戦うようになる。
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