あたり【当(た)り/▽中り】
読み方:あたり
[名]
1 あたること。
㋐ぶつかること。「立ち合いの—が強い」
㋒催しや企画などが思ったとおりになること。成功。「—の商品」⇔はずれ。
㋐舌や手にさわった感じ。舌ざわり。手ざわり。「—がなめらかだ」
㋓釣りで、魚がえさに食いつくこと。また、その瞬間に釣り人の受ける感触。魚信。「—はあるが、かからない」
㋔からだに害となること。中毒。多く他の語と複合して用いられる。「食—」「暑気—」
「茂兵衛殿への—は皆悋気(りんき)から起こった事」〈浄・大経師〉
[接尾]「一」または単位を表す語に付いて、それに対しての割り当て・割合の意を表す。「一石(こく)—の米価」「一人—千円」
[下接語] 大当たり・風当たり・口当たり・小当たり・心当たり・作当たり・差し当たり・暑中(あた)り・暑気中り・食当たり・総当たり・体当たり・突き当たり・手当たり・戸当たり・毒当たり・場当たり・馬鹿当たり・罰(ばち)当たり・日当たり・冷え中り・一当たり・人当たり・不当たり・船(ふな)中り・紛(まぐ)れ当たり・水中り・八つ当たり・湯中り・行き当たり・嫁当たり
当り
当り
当り
当り
- 関東地方の商家にて「する」の音を忌む習慣がある。例へば「損する」の時、「する」を忌んで損失の反対の商売繁昌「大当り」の意をとつて「あたり」と云ひ、同様に硯箱を「あたりばこ」、するめを「あたりめ」床屋は頭を剃る、此の剃るを関東地方の言葉で「する」と云ふ。其れ故に「する(剃る)」を忌んで「あたりや」と云ふ。
- 関東地方の商家で「する」という音を忌む習慣がある。例えば「損する」の場合、「する」を忌んで損失の反対の大当りをとって「あたり」といい、同様に硯箱を「あたりばこ」「するめ」を「あたりめ」という。また床屋は頭を「剃る」この剃るを関東地方の言葉で「する」という。それ故に「する(剃る)」をきらって「あたりや」という。
分類 関東地方
当り
「当り」の例文・使い方・用例・文例
- 1口当り純資産額から判断してその銘柄は割安だ。
- その原因が思い当りません。
- これからも手当り次第
- あなたは次の突き当りを右に進んでください。
- それは当り前のことですし、必要なことです。
- 私はそれが当り前だと思う。
- 彼はイライラして当り散らした。
- あなたは突き当りまでまっすぐ行ってそこを左に曲がって下さい。
- あなたは突き当りの階段をお上り下さい。
- 道に迷って、彼は行き当りばったりに道を選んだ。
- 彼らはその村から手当りしだい何でも略奪した.
- 助六は団十郎の当り役だ.
- 今度の受付嬢は大当りだったよ.
- 彼女は私に手当り次第に物を投げつけた.
- 彼女は友達のところに手当り次第に電話を掛け回った.
- 誰かほかに心当りは無いか
- 太鼓もばちの当りよう
- 彼の政策は場当りが多い
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