ポスト・ダンカンの時代へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:17 UTC 版)
「サンアントニオ・スパーズ」の記事における「ポスト・ダンカンの時代へ」の解説
2016-17シーズン は、19年にわたりスパーズを牽引し、5回のNBAチャンピオンをもたらしたティム・ダンカンが引退したのを受け、パウ・ガソル、デビッド・リーといった優勝経験を持つベテラン、成長の見込めるビッグマンのドウェイン・デドモン、新人の外国籍でロングレンジを得意とするダービス・バータンと契約するなど、フロントコートプレーヤーを中心とした補強が行われた。チームリーダーとなったカワイ・レナードは、開幕から攻守両面でスパーズを牽引し、開幕からアウェイゲーム連勝を継続した。一方で前シーズンにリーグ新記録となる40勝1敗を記録したホームゲームでは、11月1日の第2戦のユタ・ジャズ戦に91-105で落としたのを期に、5日のロサンゼルス・クリッパーズ戦 (91-118)、9日のヒューストン・ロケッツ戦 (99-101) も落とし、ホームゲーム3連敗でのスタートとなった。さらに2017年1月10日のミルウォーキー・バックス戦では、107-109の逆転負けを喫し、同ガードとしては2011-12シーズン以来の敗戦を喫した。一方、アウェイゲームでは連勝を続けて来たものの、12月8日のユナイテッド・センターでのシカゴ・ブルズ戦を91-95で落とし、開幕からのアウェイゲーム連勝記録は13でストップした。2017年1月6日、2006年から長期に渡って在籍し2度のチャンピオンズメンバーであり、フランチャイズ記録で歴代4位の3ポイント成功数を記録し、独自のキャラクターで人気の高かったマット・ボナーが引退を表明した。3月4日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦をオーバータームの末に、レナードの34得点、10リバウンド、6スティール、5アシストの活躍で勝利し、20年連続のプレーオフ進出を確定した。3月8日のサクラメント・キングス戦では最大28点差から逆転勝利し、18シーズン連続の50勝以上を達成した。3月31日のオクラホマシティ・サンダー戦に前半の13点差から逆転勝利し、レギュラーシーズン7戦を残した時点で、2年連続22回目のデビジョン優勝を確定させた。61勝21敗で昨シーズン同様、ゴールデンステート・ウォリアーズに次ぐ第2シードでプレーオフ進出を決めた。1回戦のメンフィス・グリズリーズとの対戦は、ホームで連勝し2013年から続いていた対メンフィス戦のプレーオフでの連勝を10とした。アウェイで連敗を喫し2勝2敗となったものの、続く2戦をパーカー、レナードの牽引で連勝し勝ち抜いた。カンファレンスセミファイナルは、ポポヴィッチがヘッドコーチとなってプレーオフでの初顔合わせとなるヒューストン・ロケッツとの対戦となった。アップテンポで攻撃的な試合運びを得意とするマイク・ダントーニヘッドコーチによるジェームズ・ハーデンをポイントに据えたロケッツにホーム初戦から苦しめられ1敗を喫し、更に第2戦のプレー中にトニー・パーカーが左大腿四頭筋の腱を断裂するシーズン終了となる重症を負い離脱し、ロケッツもシリーズ好調だったネネイが故障離脱する中で、一進一退の緊迫したシリーズ展開となった。第5戦終盤で、レナードが足首捻挫でベンチに下がる中で、試合はオーバータイムまで縺れ、ロケッツの最終プレーで、ジノビリがハーデンの3ポイントをブロックし逃げ切り、シリーズに王手をかけた。続く第5戦は、レナードの出場は見送られたが、パーカーに代わるミルズとルーキーディジョンテ・マレー、レナードに変わるシモンズの活躍と、とこれまで調子の上がっていなかったオルドリッジが本来の力を取り戻し、114-75の大差で4勝目を勝ち取った。一方、これまで多くのプレータイムを戦い疲労が顕わとなったハーデンは、10得点6ターンオーバーと奮わずシーズンを終えた。この勝利でポポヴィッチはウェスタン・カンファレンスの他の全チームをプレーオフで打ち破った初めてのヘッドコーチとなった。しかし、ゴールデンステート・ウォリアーズとのカンファレンスファイナルでは、地力の差を見せつけられてしまう。第1戦は、前半戦を大量リードで折り返したにも関わらず、第3クォーター途中で、頼みの綱レナードが、ザザ・パチュリアと接触した際に、痛めていた左足首の負傷を悪化させるというアクシデントが発生。以降レナードは試合に戻ることができず、スパーズは最大20点以上のリードをひっくり返され、111-113の痛恨の逆転負け。エースを失ったスパーズは、以降ウォリアーズの猛攻を止めることができず、4戦全敗で敗退となった。
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