ボーンベッドとは? わかりやすく解説

ボーンベッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 21:58 UTC 版)

ボーンベッド英語: bone bed)とは、古生物や骨の破片を多量に含む特定の地層または堆積物である。糞石、あるいは有機物の屑を含み、リンに富むことが多い。ベッドは単層の意味である。骨層(こつそう)とも[1][2][3][4][5][6]


注釈

  1. ^ 『地学英和用語辞典』(1998年)によると、このような石灰岩の洞穴にみられる、骨やその破片が炭酸カルシウムで膠結されたものは、骨成角礫岩(: bone breccia)と呼ばれる。
  2. ^ 魚類用語#鱗」および「鱗#硬鱗」も参照。
  3. ^ 地学団体研究会編『新版地学事典』(1996年、平凡社ISBN 4582115063)、および坂幸恭監訳『オックスフォード地球科学辞典』(2004年、朝倉書店ISBN 4254160437)によれば、石炭紀石灰岩英語版は、西ヨーロッパでの下部石炭系英語版ディナンチアン英語版石炭紀の前期の地層)にみられる岩相層序単元。石炭紀石灰岩統は、イングランドにおける対応する地質系統で"Carboniferous Limestone Series"の漢語表現例。「石炭系石灰岩統」の表現も可能。
  4. ^ Phil R. Bell; Rodolfo A. Coria (2013). “Palaeopathological Survey of a Population of Mapusaurus (Theropoda: Carcharodontosauridae) from the Late Cretaceous Huincul Formation, Argentina” (英語). PLOS ONE (PLOS) 8 (5). doi:10.1371/journal.pone.0063409. によると、カニャドン・デル・ガトは、ネウケン州プラサ・ウインクルスペイン語版英語版の町から南西へ約20kmの小地名。
  5. ^ ジョンデイ化石層国定公園英語版も参照。
  6. ^ これらの中毒での大量死は現生の動物でも確認されている。

出典

  1. ^ a b 岩石学辞典『骨層』 - コトバンク、鈴木淑夫、2005年。
  2. ^ 木村敏雄ほか『新版地学辞典(3):地質学・古生物学・地形学・土壌学』古今書院、1973年。
  3. ^ 猪郷久義監修、宮野敬・宮野素美子編著『地学英和用語辞典』(愛智出版、1998年。ISBN 4872564030
  4. ^ 日本地質学会編『地質学用語集:和英・英和』共立出版、2004年。ISBN 4320046439
  5. ^ bone bedの意味 - goo辞書 英和和英(『小学館ランダムハウス英和大辞典』第2版、1993年。)
  6. ^ bone bedの意味・用例英辞郎 on the WEB:アルク
  7. ^ ハドソン=メング・バイソン・キル英語版も参照。
  8. ^ Ludford Lane and Ludford Corner (Silurian - Devonian Chordata) - Home > UK > UK Geoconservation > Geological Conservation Review > GCR Database > GCR Site Details(イギリスの自然保護合同委員会英語版のサイト)
  9. ^ en:Ludford,_Shropshire#Geology」も参照。
  10. ^ D.L. Dineley; S.J. Metcalf (1999) (英語), Fossil Fishes of Great Britain (Chapter 3: Late Silurian fossil fishes sites of the Welsh Borders, Site: LUDFORD LANE AND LUDFORD CORNER), Geological conservation Review, 16, Joint Nature Conservation Committee, http://jncc.defra.gov.uk/pdf/gcrdb/GCRsiteaccount1642.pdf 
  11. ^ Ludford Corner (C) Eirian Evans :: ジオグラフ・ブリテン・アンド・アイルランド英語版
  12. ^ 恐竜王国・徳島!?いま『徳島の恐竜』がアツい!!”. NHK. 2023年12月8日閲覧。
  13. ^ a b  この記述にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Bone Bed". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 203.
  14. ^ a b J. G. オッグほか著、鈴木寿志訳 『要説地質年代』(2012年、京都大学学術出版会ISBN 4876985995)参照。
  15. ^ Why Shropshire's geology is important” (english). 2018年1月7日閲覧。
  16. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『硬鱗魚類』 - コトバンク
  17. ^ 大辞林 第三版『硬鱗魚』 - コトバンク
  18. ^ Johannes Baier: Das Tübinger "Rhätolias-Grenzbonebed" . - Fossilien 31(1), 26-30, 2014.
  19. ^ Johannes Baier: Der Geologische Lehrpfad am Kirnberg (Keuper; SW-Deutschland). - Jber. Mitt. oberrhein. geol. Ver, N. F. 93, 9-26, 2011.
  20. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『岩石と宝石の大図鑑』誠光堂新光社、2007年。ISBN 4416807007
  21. ^ ジーニアス英和大辞典大修館書店、2001年。ISBN 978-4-469-04131-6
  22. ^ New data for old bones: How the famous Cleveland-Lloyd dinosaur bone bed came to be: Scientists have debated for decades the origin of the densest collection of Jurassic dinosaur bones; X-ray and chemical analyses by paleontologists begin to unravel the mystery” (english). ScienceDaily (2017年6月6日). 2018年1月6日閲覧。
  23. ^ Strganac, C., Jacobs L., Polcyn M., Mateus O., Myers T., Araújo R., Fergunson K. M., Gonçalves A. O., Morais M. L., Schulp A. S., da Tavares T. S., & Salminen J. (2014). Geological Setting and Paleoecology of the Upper Cretaceous Bench 19 Marine Vertebrate Bonebed at Bentiaba, Angola. Netherlands Journal of Geosciences. 1-16.
  24. ^ 徳島県勝浦町における「国内最古級の恐竜化石含有層(ボーン・ベッド)」と「新たな恐竜化石等」の発見について』(レポート)徳島県立博物館、2018年8月9日https://museum.bunmori.tokushima.jp/katsuura_dinosaur2018/katsuura_dinosaur.pdf2020年11月26日閲覧 
  25. ^ 恐竜化石地層、徳島県勝浦町で確認 国内最古級」『徳島新聞』、2018年8月10日。2020年11月26日閲覧。
  26. ^ a b 小林快次. “第6回 2015年の調査がスタート! from カナダ”. ナショナルジオグラフィック協会. pp. 2-3. 2020年11月26日閲覧。
  27. ^ デイヴィッド・E・ファストヴスキーデイヴィッド・B・ウェイシャンペル 著、藤原慎一・松本涼子 訳『恐竜学入門 ─かたち・生態・絶滅─』真鍋真監訳、東京化学同人東京都文京区千石3丁目36-7、2015年1月30日、p. 136,190頁。ASIN 4807908561ISBN 978-4-8079-0856-1NCID BB17901360OCLC 904989280全国書誌番号:22535495 
  28. ^ 福井県立恐竜博物館ニュース第3号福井県立恐竜博物館、2001年7月7日、4頁https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3532949_po_Dinosaurs003.pdf?contentNo=12020年11月26日閲覧 
  29. ^ David J.Varricchio (1995). “Taphonomy of Jack's Birthday Site, a diverse dinosaur bonebed from the Upper Cretaceous Two Medicine Formation of Montana”. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology 114 (2-4): 297-323. doi:10.1016/0031-0182(94)00084-L. https://doi.org/10.1016/0031-0182(94)00084-L. 
  30. ^ 芝原暁彦『化石観察入門』誠文堂新光社、2014年7月22日、8頁。ISBN 978-4-416-11456-8 


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ボーンベッド

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アルバートサウルス」の記事における「ボーンベッド」の解説

1910年8月11日アメリカ古生物学者バーナム・ブラウンアルバートサウルス大規模な群れ化石レッドディア川沿いの産地発見した。骨が余りにも多く時間限られていたため、ブラウンらは全ての標本回収はしなかったが、ボーンベッドで区別可能な全ての個体から骨を収集したニューヨークアメリカ自然史博物館コレクションにある骨は、7本の中足骨とそれに大きさ合わない乖離した2つ趾骨のものであり、これにより少なくとも9体が産地眠っていたことが示唆された。ロイヤル・ティレル古生物学博物館古生物学者フィリップ・J・カリー1997年にボーンベッドを再発見し現在のドライ・アイランド・バッファロー・ジャンプ州立公園英語版)でフィールドワーク行った1997年から2005年行われたさらなる発掘調査では、さらに13体の様々な年齢個体化石発見されこの中にはわずか2歳個体全長10メートル超える推定される非常に高齢個体もあった。いずれも完全な骨格ではなく大半は両博物館化石代表される発掘調査2008年まで続いた。その年には、骨格一つだけ保存された骨に基づくと個体数最少12体、類似する骨が個体発生において大きさ変わっただけの相同な骨であるとすれば26体とされた。合計で1128本のアルバートサウルスの骨が確保されており、白亜紀大型獣脚類では最も化石集中している。

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