ポリエチレン【polyethylene】
ポリエチレン
熱可塑性の汎用樹脂でPEとも呼ばれる。製造の加圧条件により、結晶化度の低い低密度ポリエチレンと、結晶化度の高い高密度ポリエチレンの2種類に大別される。機械的性能、耐水、防湿性、耐寒性、耐薬品性、電気絶縁性に優れていて成形性もよく安価なことから、代表的な熱可塑性樹脂として、各種容器、包装材料、パイプ、家庭用雑貨、繊維、電線被覆など大量に使用されている。自動車では、高密度PEのほうが多く用いられており、天井、ドアのクッション、トランクルーム内張り、エアダクト、フェンダーライナー、リザーブタンクなどに使用されている。
参照 PFポリエチレン
名称 | ポリエチレン |
---|---|
英名 | polyethylene |
名称2 | ポリ(メチレン) |
英名2 | poly(methylene) |
名称3 | - |
英名3 | - |
備考(略号ほか) | PE |
構造式 | -[CH2CH2]n- |
分子データ |
ポリエチレン
ポリエチレン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 18:22 UTC 版)
ポリエチレン(PE)の生分解は1970年代ごろから研究対象として注目されていたが、微生物による生分解を受けるのは主として低分子量成分であり、分子量が 2000 を超える高分子量PEが環境中で生分解を受けることは困難であるとされてきた。高い分子量が生分解を阻害する主要因となるため、PEの生分解を行うには熱や紫外線、酸化剤などを用いた機械的・化学的な前処理が必要であると考えられていたが、近年は、前処理が行われていない長鎖PEを分解することができる可能性のある細菌や真菌が環境中から多数見出されており、たとえば、日本からは低密度ポリエチレン(LDPE)を分解する Bacillus 属の細菌が報告されている。腐植栄養湖(英語: humic lake)において、生分解されたPE由来の炭素が植物プランクトンの必須脂肪酸の合成に用いられていることを示した Taipale et al. (2019) のように、環境中でのふるまいの観点からPEの生分解プロセスを調査した研究もある。
※この「ポリエチレン」の解説は、「合成樹脂」の解説の一部です。
「ポリエチレン」を含む「合成樹脂」の記事については、「合成樹脂」の概要を参照ください。
ポリエチレン
「 ポリエチレン」の例文・使い方・用例・文例
- ポリエチレン線形化触媒
- ポリエチレン繊維という化学繊維
- ポリエチレン製のバケツ
- ポリエチレン製の袋
- ポリエチレンという高分子化合物
- ポリエチレングリコールという,エチレングリコールの重合体
- このハート形の気球を作るために,ポリエチレンフィルムの木の葉形シート116枚がつなぎ合わされている。
- ボタンを押すと,プチッという音が聞こえ,ポリエチレン製の気泡をつぶしたときと同じ感覚が得られる。
- しかし,ポリエチレン製のカヤックは自転車並みに軽く,1人で運べる。
- これらの種目では,ポリウレタンやポリエチレンのホールド(手がかり,足がかり)がついているクライミング用の人工壁を使います。
ポリエチレンと同じ種類の言葉
- ポリエチレンのページへのリンク