polyethyleneとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > polyethyleneの意味・解説 

ピー‐イー【PE】

読み方:ぴーいー

《polyethylene》ポリエチレンのこと。「—容器


ポリエチレン【polyethylene】

読み方:ぽりえちれん

エチレン付加重合によって得られる高分子化合物代表的な熱可塑性樹脂で、半透明可燃性固体。燃やすと溶けてぽたぽた落ちる。袋・容器などに多用PE


PE

英語 polyethylene

エチレン重合した熱可型性樹脂成形性機械的性質熱安定性、対薬品性がよく、かつ安価であるためフィルム容器などに汎用されている。


ポリエチレン

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ポリエチレン

名称ポリエチレン
英名polyethylene
名称2ポリ(メチレン)
英名2poly(methylene)
名称3
英名3
備考略号ほか)PE
構造式-[CH2CH2]n-
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

ポリエチレン

(polyethylene から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 17:01 UTC 版)

ポリエチレン

ポリエチレンは最も簡単な構造をした高分子である。
識別情報
CAS登録番号 9002-88-4
KEGG C19503
MeSH Polyethylene
特性
化学式 (C2H4)n
外観 無色固体
密度 0.91–0.96 g/cm3
融点

115 – 135 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
製造法によっては、ポリエチレンは分岐構造をもつ。

ポリエチレン: polyethylene: polyethene)、略称PEは、エチレン重合した構造を持つ高分子である。最も単純な構造をもつ高分子であり、容器包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されている。

基本的にはメチレン(-CH2-)のくり返しのみで構成されているが、重合法によって平均分子量や分枝数、結晶性英語版に違いが生じ、密度熱特性機械特性などもそれに応じて異なる。

一般にアルカリに安定。低分子量のものは炭化水素溶剤に膨潤するが、高分子量のものは耐薬性に非常に優れる。濡れ性は低い。絶縁性が高く、静電気を帯びやすい。

定義

JIS K 6748によると、ポリエチレンはエチレンの単独重合体、エチレンと5mol%以下のα-オレフィレン単量体との共重合体、およびエチレンと官能基に炭素酸素、および水素原子だけを持つ1mol%以下の非オレフィン単量体との共重合体と定義されている。(-JIA K 6748)

分類

ポリエチレンの分類は密度による分類と、製造方法による分類の2種類がある。

組成上は同じポリエチレンであっても、構造によって性質が大きく異なるため、実用上、密度や分子量によって数種類に分類されている。リサイクル識別表示マーク(SPIコード)は高密度ポリエチレンが 2、低密度ポリエチレンが 4 と定められている。

  • 超低密度ポリエチレン (VLDPE, Very Low Density Polyethylene / ULDPE, Ultra Low Density Polyethylene)
    比重 < 0.9。

そのほか、ポリエチレンを部分構造として持つコポリマーも多く開発されている。代表的なものとして、酢酸ビニルとの共重合体であるエチレン酢酸ビニルコポリマー (EVA、Ethylene vinyl acetate copolymer) がある。

架橋反応により網目状の分子間結合させた架橋ポリエチレンというものも存在する。これは熱硬化性樹脂のように加熱しても溶融しなくなるなどの特性が有り、ケーブルなど耐熱性が求められる用途に使われている。

歴史

ポリエチレンは1898年、ペヒマン英語版ジアゾメタン熱分解している際に偶然発見された。

1930年代、ICIの研究者によって酸素を開始剤とする高圧合成法が開発され、工業的な合成が始められた。1951年に米フィリップス石油の研究者らによって酸化クロムが、続いて1953年にドイツのツィーグラーによってチーグラー・ナッタ触媒として知られるハロゲン化チタン系触媒が開発されると、高性能のポリエチレンが安価に製造されるようになり、世界的にポリエチレン製品が広まっていった。

1976年、カミンスキー英語版メタロセン骨格を持つ触媒を開発し、ポリエチレンの分子量、分岐数などの制御の他、コポリマーの合成も容易となった。

現在では、用途に応じて様々な合成法が利用されている。エチレン (CH2=CH2) を低圧条件(1 - 6気圧)で存在下、あるいは中圧条件(30 - 40気圧)で酸化クロム系触媒存在下で重合させると HDPE に、1,000気圧以上の高圧条件で重合させると分枝が増えて LDPE となる。過酸化ベンゾイルアゾビスイソブチロニトリルを開始剤としてラジカル重合によって製造することも可能である。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「polyethylene」の関連用語

1
ペグ デジタル大辞泉
100% |||||

2
ピー‐イー デジタル大辞泉
100% |||||

3
100% |||||

4
poly tank デジタル大辞泉
100% |||||

5
92% |||||

6
ピー‐イー‐エル‐ディー デジタル大辞泉
92% |||||

7
56% |||||

8
56% |||||


10
LLDPE デジタル大辞泉
56% |||||

polyethyleneのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



polyethyleneのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
生活環境化学の部屋生活環境化学の部屋
Copyright © 2025 Home Page for Learning Environmental Chemistry, All rights reserved.
Jmol is a free, open-source software licensed under the GNU Lesser General Public License
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポリエチレン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS