ベルン軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 00:54 UTC 版)
「ファイアーエムブレム 覇者の剣」の記事における「ベルン軍」の解説
ジード(クラス:ドラゴンナイト) ベルン軍の竜騎士の一人で、ナーシェンの部下。自身が隊長である部隊「ジード飛竜隊」を駆る。 元は孤児で、妹のジェミーと2人暮らしだった。その頃から追剥のように人から食料を奪って飢えを凌ぐ貧しい生活をしており、ベルンに拾われて人を殺す術を叩き込まれ、竜騎士団の部隊長となった。 ラグナ城における戦闘でアルたちと初対決し、この時にティーナとも初めて出会う。この時点で、ガントの鎧を一撃で破壊するほどの戦闘力を有していた。続くオスティアにおけるクルザードの反乱にも関与していた。粗暴な悪人面で好戦的かつ残忍な性格ではあるが、さっぱりとした面倒見の良い人物でもあり、部下からは慕われていた。作中での評価が、前半と後半でがらりと変わる人物。 失敗続きの上司であるナーシェンから無理な命令ばかり押し付けられたため、ジュトーの戦いの後、ナバタの砂漠において自分の部隊を解散して軍を離脱。その際、アルを救うためにナバタの里へ向かっていたティーナのひたむきな姿に感心し、彼女たちを助ける。しかし、解散した部隊が「骸黒の民」の攻撃を受けて全滅した事を知り、その側に落ちていたペガサスの羽根を見てリキア同盟の仕業と誤解し逆上。復讐のため、再び戦場に舞い戻る(この時点ではベルン軍では戦死扱いとなっており、それが悲劇の連鎖を生んでしまった)。体勢建て直しのために一度ベルン本国へ帰還し、ジェミーがエトルリアに派遣されたと聞いて急行するが、敗北して重傷を負い這いつくばっていたナーシェンからジェミーの死を知らされ、その際の侮辱的な態度と今までの恨み辛みからナーシェンに止めを刺す。 ベルン決戦ではマードックのもとで決死隊を率いてエトルリア軍を圧倒。ティーナを狙う成行きで初戦時から因縁のあったガントと1対1の決闘を展開し、相棒である飛竜を失いながらガントの腕に深手を負わせるも、最後の一撃に致命傷を負い壮絶な死を遂げる。死の瞬間、彼の目には、自分の元に戻ってきたジェミーの姿が見え、2人で逝くべきところへ旅立った。 ジェミー(クラス:魔道士) ベルン軍所属の魔道士。ジードの実妹。物心ついたときからジードと2人暮らしだったため両親の顔も知らない。 純粋で明朗快活、天真爛漫な性格をしているが、命の重みを深く考えないため残虐な一面も併せ持つ。実践経験こそ少ないが、魔力では一個師団に相当する程で、遠距離攻撃魔法サンダーストームをも使いこなす。兄であるジードに依存しており、プレゼントのサークレットを壊された時は激しく怒り狂い、兄の死の報せを受けた際は悲しみの余り正気を失ってしまった。 西方三島においてアインと共にリキア同盟軍と戦うが敗北する。その後、ナバタの砂漠で兄が死んだとの誤報を受け、ジードの代わりにエトルリアに派遣された。王都アクレイアの決戦でキルマーとの1対1の戦闘を繰り広げ完敗し、自ら死を望むが、彼に諭される。その言葉に心を打たれる様子を見せたが、既に悲しみで精神は崩壊しきっており、キルマーを道連れにしようと体を魔法の炎に包んで特攻するが失敗し、自分だけ塔から落ちて爆死した。 ちなみにジードとジェミーは、作者と編集者の間で最後まで生かすか死なすかで揉めていたらしい。ジードが死ぬまでその議論は続けられていたらしく、当時は「ジェミーは実は生きていて、輸送隊の馬車から出てくる」といったような展開を構想していたという。
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