ビールの原料(コーンスターチ)
とうもろこしを製粉し精製したもの。 ビールの副原料としてすっきりした風味を出すために、世界中で広く用いられています。『ビールの表示に関する公正競争規約施行規則』では、「とうもろこしはコーン、でんぷんはスターチと表示することができる」とされています。製品の原材料表示には、「コーン」、「コーンスターチ」という2通りの表現がありますが、とうもろこしをグリッツ状(粒状)で使った場合の表示は「コーン」、澱粉の精製度を高めたものを使った場合の表示は「コーンスターチ」としています。単なる「スターチ」という表示の場合は、とうもろこし以外のもの(たとえば馬鈴薯など)から澱粉をとって使用するケースも含まれています。 |
ビールの原料(ホップ)
ビールの原料の一つ。アサ科の植物で、日本では「カラハナソウ」(学名 フルムス・ルプルス)と呼ばれる蔓性の植物です。雌雄異株で、雌花の中に黄色い粉ができ、このホップ粉(ルプリン)が独特な香りと苦みをビールに与えます。ビールづくりにおいては、雌株の中から受精しない雌株を選んで摘み、熱風乾燥をして圧搾・貯蔵し、これを煮沸釜の中で麦汁に添加します。ホップは風土に鋭敏な植物なので、その栽培地も限られています。チェコのザーツ、ドイツのハラタウがヨーロッパの主な生産地です。日本でも岩手、山形など一部地域で栽培されています。 |
ビールの原料(麦芽)
麦は栄養分をデンプンの形で貯蔵していますが、そのままでは分解しにくいため、発芽の時期には酵素の力を高め、デンプンを糖に変えます。麦芽は、発芽した麦を乾燥させたもので、原料であり大麦の性質を強く受けついでいます。麦には二条大麦と六条大麦のニ種類ありますが、主に使われるのは、穀粒が大きく均一で、デンプンが多い二条大麦です。(六条大麦は小粒で、デンプンは少ないが酵素力が高い)。 良い大麦の条件は、(1)穀粒の大きさが均一であること(2)デンプン含有量が多いこと(3)発芽が良く均一であること(4)タンパク質含有量が適当であること(5)酵素力が強いこと、です。 サントリーのビールづくりは何よりもまず、良質な大麦選びから始まります。 |
ビールの原料(副原料)
ビールは各国ごとに、嗜好、風土に合った味をつくりだすために副原料を麦芽とともに使用しています。副原料は、主にデンプン(コーンスターチ、米等)と、デンプンを分解した糖類に大別されます。麦芽100%ビールは、副原料を使用していません。 大瓶一本(633ミリリットル)をつくるためには、大麦を手のひらに2杯(90グラム)、ホップの乾燥毬花を10個(1グラム)、水は約10倍の6リットル程度が必要です。 |
ビールの原料(水)
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