パチンコ依存症とは? わかりやすく解説

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パチンコ依存症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:45 UTC 版)

パチンコ」の記事における「パチンコ依存症」の解説

行動嗜癖」および「ギャンブル依存症」も参照 精神医学においては行動嗜癖であり、国際疾病分類ICD-10の「精神および行動障害」の「成人習慣衝動障害」という項目にある、「病的賭博(pathological gambling)」の一つとされる一般的にはギャンブル依存症」とも呼ばれるパチンコの場合気楽に行けるためカジノより危険であると考えられており、カジノ問題より最優先パチンコへの対策喫緊の課題として浮上している。 パチンコ大当たり時には、脳から大量のβ-エンドルフィンドーパミンなどの神経伝達物質脳内麻薬とも呼ばれる)が分泌されるこのため一種薬物依存に近い状態に陥り、パチンコ依存する恐れがある(『報酬系』)。心理学者バラス・スキナーによるネズミ使った実験スキナー箱)では「ボタンを押すと"必ず"エサが出る」仕組みより、「ボタン何回押していると、"ランダムに"エサが出ることがある仕組み(「間欠強化」)の方が、急にエサを出さなくなった場合であってもネズミ長い時間渡ってボタン押し続けることが判明しており、多くパチンコ客が『ハマリ』に陥った場合でもパチンコ続けるのは、この仕組み説明できる。 このパチンコ依存症は性癖意思問題として扱われたため、「治療できる病気であることが理解され放置され治療行為が行われなかったために勉学勤労への意欲喪失した例や、さらに借金をしてまでパチンコのめり込み多重債務自殺といった悪循環陥る例もある。多重債務に付けいる消費者金融闇金融ありさま併せて社会問題視(クレサラ問題)された。このことから、2005年頃から東京都遊技業協同組合などの業界団体でもパチンコ依存症に対す注意呼びかけ問題解消のためのカウンセリング紹介といった事業始められている。2006年からは日本全体業界団体である全日本遊技事業協同組合連合会でも同様の取り組み開始しており、パチンコ依存症は治療要する病気」であると共に業界団体としても救済を必要とする問題位置付けて5年間分運営費1億円を負担、同依存症対す研究進めるほか、専門相談員育成を行うとアナウンスしている。 また民間では女性用回復施設の「ヌジュミ」が活動始めている。パチンコ業界主導依存症対策には疑問投げかけている。回復本人精神保健福祉士運営する相談カウンセリングセンター「横浜メンタルヘルスサポートセンター」も活動し効果上げている。 元臨床心理士タレント作家松岡圭祐は、小説催眠』や『千里眼教室』の中で、パチンコ依存症を以下のように表現している。 パチンコ台は「大音量の音楽」「点滅するネオン」「回転するデジタルスロット」など複数要素が絡む。 交感神経系優位被催眠性の高い(熱中しやすい)人間トランス状態一種である、リラックス状態に陥れる大当り時に起き高揚感止められなくなり浪費する傾向に走る症状

※この「パチンコ依存症」の解説は、「パチンコ」の解説の一部です。
「パチンコ依存症」を含む「パチンコ」の記事については、「パチンコ」の概要を参照ください。

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