バタシー発電所が登場する作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/27 07:35 UTC 版)
「バタシー発電所」の記事における「バタシー発電所が登場する作品」の解説
詳細は「バタシー発電所のポップ・カルチャー利用」を参照 バタシー発電所はテムズ川沿いのランドマークとして、映画やテレビ番組、ミュージック・ビデオ、テレビゲームの撮影地として幾度も利用されてきた。発電所が映画に登場した最初期の例としては、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『サボタージュ』(1936年)が挙げられ、まだB発電所が建設される前だった。A発電所のコントロール・ルームは、モンティ・パイソンの映画第4作『人生狂騒曲』(1983年)中のシークエンス「サカナを探せ」や、映画『英国王のスピーチ』で使用されている。 1969年の映画『空軍大戦略』では、ドイツ空軍によって初めての昼間に行われたロンドン大空襲のシーンで発電所が登場する。2007年10月には、バットマンシリーズの映画『ダークナイト』の撮影が行われた。発電所の空になった内装は、燃え尽きた倉庫のセットとして利用された。発電所は、マイケル・ラドフォードによる1984年の映画『1984』で、外装部分がロンドン地下鉄駅の代用として用いられた。映画『トゥモロー・ワールド』にも芸術省(英: The Ministry of Arts)として発電所が登場するが、その中で空に浮かぶブタが登場するシーンは、後述するピンク・フロイドのアルバムへのオマージュとされている。 世界最長のテレビドラマとして知られる、英国のSFドラマ『ドクター・フー』にも、バタシー発電所は幾度となく登場する。1964年制作のエピソード "The Dalek Invasion of Earth" (en) には、22世紀になって2本の煙突が破壊され、近くに原子炉が作られたバタシー発電所が登場する。2006年のエピソード『サイバーマン襲来』 ("Rise of the Cybermen") ・『鋼鉄の時代』 ("The Age of Steel") にも発電所が登場し、ロンドンっ子を引き寄せてサイバーマンに変えてしまうアジトとして使われた。 バタシー発電所地域文化協会(英: The Battersea Power Station Community Group)によると、発電所が世界的に有名になった主な理由に、ピンク・フロイドが1977年に発表したアルバム『アニマルズ』のジャケット写真を挙げている。このジャケット写真撮影のため、グループはブタを象ったゴム製の風船 (Pink Floyd pigs) を膨らませ、発電所の真上に飛ばした。写真は1976年12月に撮影され、使用されたブタの風船はドイツの会社・バローン・ファブリーク(独: Ballon Fabrik)と、オーストラリアの芸術家ジェフリー・ショウ(英語版)が制作した。ブタの風船は、発電所南側の煙突の1本に括り付けられたが、緩んで風に飛ばされてしまい、ヒースロー空港の飛行経路へ迷い込んで、着陸準備中だったパイロットたちを慌てさせた。風船が漂流したと思われる経路を警察のヘリコプターで辿ったところ、風船はケント州に着地しているのが発見された。ビデオ撮影された一場面は、楽曲『翼を持った豚(英語版)』のプロモーション・ビデオで使われている。アルバムは、発電所で1977年1月に行われたイベントで、正式に売り出された。 近年、バタシー発電所はスポーツ・文化・政治など、ジャンルを問わず様々なイベントで利用されている。2009年8月22日以来、発電所はRed Bull X-Fightersの会場として使われている。2010年4月13日には、2010年イギリス総選挙に向けた保守党のマニフェスト発表会場に用いられた。2010年5月6日・7日には、Sky Newsの選挙報道会場として発電所が用いられた。
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