ディオデイト伯爵待遇子爵家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/23 15:39 UTC 版)
「護樹騎士団物語」の記事における「ディオデイト伯爵待遇子爵家」の解説
リジュー・グレネル・ラファル(エミュール・ヴィー・ディオデイト) 主人公。父親から学問と剣術を学び12才までは平凡な巡礼の子だったが、ディオデイト城襲撃に居合わせてしまい、ディオデイト家に代々伝わる守護騎を操縦して敵を撃退する。そのことから、本人にその気はなかったにもかかわらず、ディオデイト家の一人息子“エミュール”となってしまう。現在では戦勲により伯爵待遇子爵公子。命の恩人であるアシュレイ・ジュード少尉に憧れ、護樹騎士団団員となるため幼年学校候補生として奮闘中。16歳の成人を以て伯爵に昇格予定。その出生には秘密がある。 温厚であまり自己主張せず、心に語りかけてくる〈騎士の規範〉なる声に従って誠実な行動を常としているが、負けず嫌いの側面もあり、競い合いになると途端に熱くなってしまう事も多々ある。当初は優柔不断な側面や幼い面が目立ってしまい、それが祟って取り返しのつかない事も起きた。 リジューとエミュールは体格や年齢、瞳の色は同じだったが、リジューが金髪であるのに対しエミュールは黒髪だったため、染粉を使用して髪を黒色に染めている。 主な搭乗守護騎は『シュペル・アンヴァイール』、『エール・アンブラッゼ一号機』等。 ノワール 喋る黒猫。エール・アンブラッゼ一号機有機体プローブ。〈蒼い螺旋の騎士〉とリジューを呼び、シュペル・アンヴァイールに搭乗させた。4千年以上生きているらしく、高い知能を持ち、人間臭い会話や仕草さえできる。目から電気の放電が可能で、これによって殺されそうになったリジューを救ったり、ディオデイト家の守護騎『シュペル・アンヴァイール』に搭乗可能にさせている。 オートリーブ・オゾン ディオデイト家を取り仕切る紋章官。ディオデイト家の断絶を避けるためにリジューをディオデイト家の世継ぎエミュールに仕立て上げる。貴族、特に上級貴族に対して憎悪の念を持っているようである。ミルソーティアの最高学府カーン中央大学法学部を首席で卒業した秀才。二級学士。額に三日月のような傷跡がある。 トゥール・ノアン ディオデイト家の元女官長。リジューより3歳年上の18歳。没落した中央大陸高原の領主イア子爵家の第一公女。正式名はアミエル・トゥール・ノアン・イア。ディオデイト家では幼名と家名を除けて名乗っていた。没落し領主で無くなっても、故郷のバシュトゥーンの民から慕われている。 故郷のかつてのイア家の居城に残されていた守護騎にリジューたちと共に搭乗して逃走中に、突然血を吐いて倒れ意識を失った。その後、リジューが〈黒い旋風〉の洋上艦に乗っている医者に診察してもらったところ、長年にわたって胃潰瘍を患っていたことが判明し、緊急手術を受けて一命を取り留めた。その後、リジューたちがカーンに帰還する時にも意識は戻らず、そのまま〈黒い旋風〉の洋上艦に残された。その後、艦橋要員となったようである。 カパーフィルド ディオディト家技術家職棟梁(守護騎整備担当)。初老で痩せているが、それを感じさせないほどの逞しい言葉を喋り、オゾン以外でエミュール(リジュー)の正体を知る数少ない人物。 ディオデイト子爵 西方大陸北西部アーマンディー・サッシェの領主で平凡な田舎貴族。この地方の貴族検事を務めており、職務上賄賂を集めることが可能であったが受け取っていなかったため高潔で清廉な人物と評されている。しかし、立場を利用して違法な考古学研究を趣味を超えた範囲で行っており、偶然手に入れた“ある物”がイェヅツ公爵の探していた物であったために、黒兜師団に居城を事故に見せかけて襲撃されて死亡した。後継者の養育を半ば放棄したり、領地の防衛すら疎かにしていたことから、学者肌ではあったが、良き領主とは必ずしも言えなかったようである。もっとも、ディオデイト家を巡る諸事情から達観していただけかもしれない。 エミュール・ヴィー・ディオデイト 本物のディオデイト家の世継ぎ。リジューと同年齢の当時12歳。引きこもりで人見知りであったため家中であっても少数の者にしか顔を知られていなかった。父と同じく黒兜師団の襲撃により死亡した。 サンザ ディオデイト家の執事頭。ディオデイト家の守護騎シュペル・アンヴァイールから降りたリジューをエミュールでないと知りながら、「世継ぎ様」と呼び、周囲に信じ込ませた。勤続40年以上ディオデイト家に仕えていたが、リジューを庇って死亡した。
※この「ディオデイト伯爵待遇子爵家」の解説は、「護樹騎士団物語」の解説の一部です。
「ディオデイト伯爵待遇子爵家」を含む「護樹騎士団物語」の記事については、「護樹騎士団物語」の概要を参照ください。
- ディオデイト伯爵待遇子爵家のページへのリンク