スマートフォン
スマートフォン(Smart Phone)は、携帯電話と携帯情報端末(PDA)を融合した「Smart=賢い」携帯端末のことをいいます。通話やメールなどの通信機能はもちろん、パソコンとしてインターネット検索やスケジュール管理など多種多様な機能を備えています。日本は世界でも例を見ないほど携帯電話が独自の「進化」をたどり、iモードや写メール、公式サイトといった高機能化が急速に進んできました。このためスマートフォンは高機能な携帯電話と競合関係にあります。
スマートフォンの歴史をひも解くと、1996年に欧州で発売されたノキア「Nokia9000コミュニケータ」が始まりといわれ、欧米市場ではスマートフォンがすでに20%を超す普及率を獲得しています。一方、日本での普及は2005年のウィルコムによる「W-ZERO3」の発売によってようやく始まりました。その後、高速なデータ通信が可能で、高音質な通話や音楽・動画などの配信サービスを提供できる3G(第3世代)携帯電話と一体化したスマートフォンがNTTドコモとソフトバンクモバイルから次々に発売され、08年3月に音声サービスを開始したイー・モバイルが参入、さらに7月にはアップルの「iPhone」が、アップルブランドのままソフトバンクモバイルから発売され、好調な売れ行きを持続しています。昨年からはKDDIも本格参入しています。
NTTドコモの看板商品は「プロシリーズHT-03A」。「ケータイするGoogle」をキャッチフレーズに、ビジネスユーザーを中心に顧客開拓に力を入れています。携帯端末向けソフトなどを開発する業界団体「OHA」(オープン・ハンドセット・アライアンス)により開発されたモバイル向けオープンプラットフォーム「アンドロイド(Android)」を搭載しウェブと音声、メール、メディアコンテンツ、アプリケーションの連携を可能にしています。またドコモは1月21日にアンドロイド搭載のソニー・エリクソン製「Xperia(エクスペリア)」(ソニー・エリクソン製)を4月に国内発売すると発表、スマートフォンの展開を強化しています。
KDDIはau初の「ウインドウズ・モバイル」を搭載した「E30HT」で法人需要中心に攻勢をかけています。「アウトルック・モバイル」、「オフィス・モバイル」などパソコン用アプリケーションと親和性の高いアプリケーションを多数搭載。最大5台のノートパソコンと同時に無線LAN接続しモデムとしても使えます。出張や会議など複数のメンバーでパソコンを利用する場合でもインターネット環境を共有できます。液晶のタッチパネルとスライド式のキーボードを搭載。ウェブ閲覧やメニュー操作はタッチパネル、通話発信時の番号入力や簡単な文字入力はキーボードを使います。
矢野経済研究所が携帯端末メーカーや通信事業者を対象に行ったアンケートによれば、08年の国内市場におけるスマートフォンの出荷台数は前年比68%増の158万台。海外メーカーの製品が相次いで導入されたことに加え、第3世代携帯電話の需要が一巡し、新たなビジネスチャンスを開拓すべく通信事業各社が積極的な導入に踏み切ったことが成長要因となりました。12年には通信環境の整備と端末性能の向上を背景に365万台へと成長を予測しています。
スマートフォンの最大の強みは世界共通のプラットフォームを多数有していることにあり、そこが携帯電話に対する優位性といえます。またネットブックパソコンやインテルが提唱する小型携帯コンピューター「モバイル・インターネット・デバイス(MID)」に対抗するには、データ処理機能の差を縮めるとともに、モバイル環境下で最適なインターフェースを実現していくことがカギになります。
(掲載日:2010/02/26)
スマートフォンの歴史をひも解くと、1996年に欧州で発売されたノキア「Nokia9000コミュニケータ」が始まりといわれ、欧米市場ではスマートフォンがすでに20%を超す普及率を獲得しています。一方、日本での普及は2005年のウィルコムによる「W-ZERO3」の発売によってようやく始まりました。その後、高速なデータ通信が可能で、高音質な通話や音楽・動画などの配信サービスを提供できる3G(第3世代)携帯電話と一体化したスマートフォンがNTTドコモとソフトバンクモバイルから次々に発売され、08年3月に音声サービスを開始したイー・モバイルが参入、さらに7月にはアップルの「iPhone」が、アップルブランドのままソフトバンクモバイルから発売され、好調な売れ行きを持続しています。昨年からはKDDIも本格参入しています。
NTTドコモの看板商品は「プロシリーズHT-03A」。「ケータイするGoogle」をキャッチフレーズに、ビジネスユーザーを中心に顧客開拓に力を入れています。携帯端末向けソフトなどを開発する業界団体「OHA」(オープン・ハンドセット・アライアンス)により開発されたモバイル向けオープンプラットフォーム「アンドロイド(Android)」を搭載しウェブと音声、メール、メディアコンテンツ、アプリケーションの連携を可能にしています。またドコモは1月21日にアンドロイド搭載のソニー・エリクソン製「Xperia(エクスペリア)」(ソニー・エリクソン製)を4月に国内発売すると発表、スマートフォンの展開を強化しています。
KDDIはau初の「ウインドウズ・モバイル」を搭載した「E30HT」で法人需要中心に攻勢をかけています。「アウトルック・モバイル」、「オフィス・モバイル」などパソコン用アプリケーションと親和性の高いアプリケーションを多数搭載。最大5台のノートパソコンと同時に無線LAN接続しモデムとしても使えます。出張や会議など複数のメンバーでパソコンを利用する場合でもインターネット環境を共有できます。液晶のタッチパネルとスライド式のキーボードを搭載。ウェブ閲覧やメニュー操作はタッチパネル、通話発信時の番号入力や簡単な文字入力はキーボードを使います。
矢野経済研究所が携帯端末メーカーや通信事業者を対象に行ったアンケートによれば、08年の国内市場におけるスマートフォンの出荷台数は前年比68%増の158万台。海外メーカーの製品が相次いで導入されたことに加え、第3世代携帯電話の需要が一巡し、新たなビジネスチャンスを開拓すべく通信事業各社が積極的な導入に踏み切ったことが成長要因となりました。12年には通信環境の整備と端末性能の向上を背景に365万台へと成長を予測しています。
スマートフォンの最大の強みは世界共通のプラットフォームを多数有していることにあり、そこが携帯電話に対する優位性といえます。またネットブックパソコンやインテルが提唱する小型携帯コンピューター「モバイル・インターネット・デバイス(MID)」に対抗するには、データ処理機能の差を縮めるとともに、モバイル環境下で最適なインターフェースを実現していくことがカギになります。
(掲載日:2010/02/26)
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