ジェームズ6世の即位とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ジェームズ6世の即位の意味・解説 

ジェームズ6世の即位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/18 09:06 UTC 版)

王冠連合」の記事における「ジェームズ6世の即位」の解説

エリザベス1世晩年にあたる1601年より、エリザベス1世寵臣サー・ロバート・セシルはジェームズ6世秘密裏文通して英語版)、王位継承円滑に行われるよう準備したセシルジェームズ6世への助言として、王位継承についてエリザベス1世圧力をかけず、あくまでも敬意をもって親切に接するようにと述べた。この策略成功をおさめ、エリザベス1世ジェームズ6世の手紙で好感示し感謝述べた1603年3月エリザベス1世がまもなく死の床につく頃、セシルイングランド王即位宣言草案ジェームズ6世送った各地要塞警戒をはじめ、ロンドン守備補強された。そして、エリザベス1世3月24日未明死去ジェームズ6世王位継承はわずか8時間にも満たないうちにロンドン宣言された。ジェームズ6世によるイングランド国王即位という報せは、各地で特に反発騒乱もなく受け入れられた。 1603年4月5日ジェームズエディンバラ発ちロンドン向かったが、3年毎にスコットランドに戻ることを約束した(ただし、この約束果たされず、ジェームズスコットランドに戻るのは1617年1回けだった)。ジェームズエリザベス1世葬儀終わった後にロンドン到着するよう、わざと緩慢に進み各地名士気前よくジェームズ歓迎したイングランド住民ジェームズ王位継承社会不安外国からの侵攻を引き起こさなかったとして歓迎しジェームズ各地訪れると群れ成して会い行ったジェームズロンドン入城したときも同様の状況であり、国王一目見るために我先に訪れた群集怪我する事件もあった。7月25日イングランド王としての戴冠式挙げられ、トマス・デッカー(英語版)やベン・ジョンソン寓意詩を著したが、疫病の流行により祝祭制限された。それでもデッカー述べたように、街路が人であふれるほどの盛況だった。 スコットランド人による統治への畏怖がこの時点までに残っている可能性もあったが、ジェームズロンドン到着待望論が高じた。というのもイングランドはすでに王位継承問題長年悩まされており(ジェームズ即位時点息子2人もうけていたため、その点ではある程度安心できた)、エリザベス1世治世晩年それほど明るいものではなかったからである。しかし、ジェームズへの歓迎ムード短期間終わり、また彼の行動反感を買うことが多かった。その最たるものとしてはジェームズ国王として称号であり、彼は「グレートブリテン及びアイルランド国王」(King of Great Britain and Ireland)として統治することを望んだが、イングランド議会はそれに強く反対した。 ジェームズ1世1604年3月19日イングランド議会ではじめ演説し、「私が夫で島全体合法の妻であり、私が頭で島が体であり、私が牧羊者であり島が羊である。福音書に基づくキリスト教国王たる私が、2人の妻を持つ重婚者、分離したあるいは怪物のような体を持つ頭、二分された羊を飼う牧羊者であると考える輩がいないことを望む。」と述べた。しかし、ジェームズ1世野望はほとんど歓迎されず、イングランド庶民院議員相次いでイングランド王国」の国名国土を守ることに動き法律更新条約再交渉課題として挙げたジェームズ1世それまでスコットランドの半封建制でただの演出に近いスコットランド王国議会英語版)しか経験しておらず、君主楯突いてきたイングランド議会からの攻撃ショック受けたその結果ジェームズ1世イングランド議会無視し1604年10月20日の「国王陛下称号に関する宣言」(Proclamation concerning the Kings Majesties Stile)で「グレートブリテンフランス英語版)及びアイルランド国王信仰の擁護者など」の称号使用宣言した。この強引な行動スコットランドでさえ歓迎されなかったが、イングランド・スコットランド議会称号問題を「検討する」よう催促された。結局検討数年続いたが、ジェームズ1世望んだ結論は出なかった。

※この「ジェームズ6世の即位」の解説は、「王冠連合」の解説の一部です。
「ジェームズ6世の即位」を含む「王冠連合」の記事については、「王冠連合」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ジェームズ6世の即位」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジェームズ6世の即位」の関連用語

ジェームズ6世の即位のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジェームズ6世の即位のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの王冠連合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS