ゴキブリに関する逸話・都市伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:43 UTC 版)
「ゴキブリ」の記事における「ゴキブリに関する逸話・都市伝説」の解説
ゴキブリについてはさまざまな逸話や都市伝説(噂話)が存在する。 2001年にイギリス人のケン・エドワーズによって、1分間に36匹のマダガスカルオオゴキブリを生食いするという世界記録が樹立されている。 「テレビ番組『TVジョッキー』内のコーナー「奇人・変人」で、素人が一般参加でゴキブリを食べた後、食べたゴキブリが胃の中で繁殖(卵を産卵、胃の中で孵化)し、内臓や胃を食いちぎられて死亡した」ゴキブリを食べたというテレビの内容は事実だが、いかに生命力の強いゴキブリといえども強力な胃酸の中で卵が孵化することは有り得ない。しかし、このような都市伝説が広まるということ自体がゴキブリのイメージの悪さを物語っているものとも言える。この都市伝説は漫画『GTO』の第18話でも取り上げられた(都市伝説一覧も参照のこと)。なお、この都市伝説は1990年代に雑誌『GON!』(ミリオン出版)、2000年代にテレビ番組『特命リサーチ200X』で真偽の確認をしており、いずれも本人の生存を確認したことで噂が誤りであると結論づけている。 ちなみに、2012年10月5日にアメリカ合衆国・フロリダ州ディアフィールドビーチで開催されたゴキブリ大食い大会でゴキブリを約30匹食べた優勝者が死亡する事故が起きている。ただし、この優勝者は同大会でゴキブリを食べる直前にミミズを約30匹、ヤスデを約100匹食べており、死因がゴキブリであるかどうかはわかっていない。 「ゴキブリは核戦争後に生き残ることのできる唯一の生物である」実際にヒトと比較してゴキブリの放射線に対する耐久力は高い。一方で、ゴキブリよりもゾウムシ類やショウジョウバエ、コクヌストモドキなどの昆虫の方が、放射線への耐久力ははるかに高いことも示されており、決してゴキブリが絶対的に強いというわけではない。核兵器で生息域である森林が全て焼失してしまうと、ゴキブリは絶滅してしまう。 「ゴキブリは頭を切り落としてもしばらくの間は生き続ける」生き続ける時間は、9日であったり、1 - 2週間であったり、27日だったりと、さまざまな主張がなされる。また、このあとに「その後、餌が食べられないために餓死する」と続く場合がある。実際に、頭を落としても1日程度付属肢の動きが見られるが、これは節足動物全体に多く見られる神経の反射であり、生物としてはすでに死んでいる場合が多い。また、同様の現象はゴキブリに限らず、カミキリムシ、カニなどでもみられる。 「郵便局に勤めている女性が封筒の折り返しや切手を舐めていたところ、封筒の先端で舌を切ってしまった。さらに、数日後に舌が腫れて痛み始めた。そこで、医者に診てもらい、舌を切開すると、一匹のゴキブリの幼虫が出できた」唾液で湿った封筒のシールにゴキブリが卵を産みつけ、その卵が傷口から舌へ混入したというのがこの話の背景である。しかし、ゴキブリは比較的大きな卵鞘を産むことから考えて、この話はあり得ないと思われる。 「家でゴキブリを発見した女性がトイレに逃げ込んだゴキブリに対して殺虫剤を一缶丸ごと使い切ってしまった。その後、その騒動を全く知らない女性の夫がそのトイレを利用した際、吸っていたタバコを落としてしまい、噴霧剤に引火・爆発して、男性は救急車で搬送された」エルサレム・ポストやボストン・グローブなどのメディアが実際に報道したが、後に作り話であることが判明した。ただし、2007年に日本で氷殺型殺虫剤の 1種である氷殺ジェットを使用した後に火気を使用したために爆発事故を起こした例がある(害虫がゴキブリであるとは明言されていない)。
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