コサック時代とは? わかりやすく解説

コサック時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:51 UTC 版)

ウクライナ」の記事における「コサック時代」の解説

詳細は「コサック」および「コサック国家」を参照 15世紀後半、リトアニア・ロシア・クリミアが接す地域、「荒野」と呼ばれるウクライナ草原において、コサックという武人共同体成立した16世紀コサックは、ザポロージャシーチという要塞築き、それを根拠地とし、共同体を「サポロージャ・コサック軍」と称した16世紀から17世紀前半にかけてのコサックは、ポーランド・リトアニア国王臣下であったが、国王支配及ばない地域住み軍人特権自治制有したコサックは、ポーランド・リトアニア援軍として働きリヴォニア戦争1558年 - 1583年)、ロシア・ポーランド戦争(1605年 - 1618年)ポーランド・オスマン戦争英語版)(1620年 - 1621年)、スモレンスク戦争1632年 - 1634年)などに参加した。それと同時に、彼らは独断隣国モルドヴァクリミアロシアなどへ遠征したり、水軍としてオスマン帝国支配する黒海沿岸部攻撃したりした。さらに、コサック一部傭兵として全ヨーロッパで活躍したこともあり、三十年戦争カトリック側のために戦った軍人ありながら貴族持たないコサックは、貴族国家であるポーランド・リトアニアにおいて社会宗教・民族迫害を受け、しばしば反乱起こした。その反乱の中で特に大きかったのは、コスィーンシキーの乱1591年 - 1593年)、ナルィヴァーイコの乱1594年 - 1596年)、ジュマイロの乱(1625年)、フェドロヴィチの乱(1630年)、スリーマの乱(1635年)、パウリュークの乱(1637年)とオストリャニンの乱(1638年であった1648年ボフダン・フメリニツキー将軍率いコサック軍は、ポーランド・リトアニアにおいてフメリニツキーの乱起こした反乱次第ポーランドからウクライナの独立戦争変容し、ウクライナ中部コサック国家誕生した1654年に、ポーランド戦い続けるために、コサックウクライナペラヤースラウ会議 (1654年)ロシアのツァーリ保護受けたが、1656年ロシア人ポーランド人ヴィリニュス条約を結び単独和議したためスウェーデントランシルヴァニア同盟締結した1657年コサック将軍イヴァン・ヴィホウシキー選ばれると、ウクライナ国内で反頭領反乱勃発してウクライナ・ロシア戦争展開した。ヴィホウシキーは、1659年コノトプの戦い勝利を収めたが、ポーランドとの連合条約(ハヂャチ条約)を結んだためにコサック長老支持失った荒廃時代呼ばれるウクライナ内戦始まりその結果コサック国家ドニプロ川を軸にして右岸ウクライナ左岸ウクライナザポロージャという地域分かれた右岸ウクライナコサックポーランド・リトアニア支配下置かれ左岸ウクライナザポロージャロシア保護下に置かれた。1667年このような分割アンドルソヴォ条約によって公認された。1672年新たな将軍ペトロ・ドロシェンコは、オスマン帝国の援助受けてウクライナ統一実行しようとした(トルコ・ポーランド戦争(1672-1676)、露土戦争 (1676年-1681年))が失敗しバフチサライ条約 (1681年)ロシアオスマン帝国の間で結ばれた1689年ロシアポーランド・リトアニア永遠和平条約により最終的にウクライナ分割した17世紀後半ポーランド人右岸ウクライナにおいてコサック自治制廃止したが、ロシア人左岸ウクライナにおいてコサック国家保護国として存続させた。1709年に、大北方戦争の際、イヴァン・マゼーパ将軍引率したコサックスウェーデン同盟を結び、ロシアの支配から離脱しようと図ったが、ポルタヴァの戦い惨敗したマゼーパ蜂起ロシア口実与えロシア政府ウクライナにおけるコサック自治制廃止する政策乗り出した1754年ロシアはロシア・ウクライナの関税国境廃止し1764年コサック将軍の位(ヘーチマン)を廃止した廃位させられ最後将軍キリロ・ロズモウシキーはロシア元帥任じられた。1775年ロシア軍ザポロージャシーチ破壊し1781年ウクライナにおけるコサック自治制廃止された。1783年ロシア国内ならってウクライナ農奴制敷かれた。また、1783年には、ロシア15世紀から続いていたクリミア・タタール人中心とするイスラム国家クリミア汗国滅ぼしクリミア半島併合したコサック結婚式 コサック国の国章 タタールとの小競り合い マゼーパ将軍

※この「コサック時代」の解説は、「ウクライナ」の解説の一部です。
「コサック時代」を含む「ウクライナ」の記事については、「ウクライナ」の概要を参照ください。

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