ゲーム版概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:46 UTC 版)
ゲーム内容 エモーショナルアクションという新たなジャンル付けがおこなわれた三人称視点のアクションRPG。全15ステージ構成で、プレイヤーは主人公ジークを操り、迫り来る敵の大群に挑む。「真・三國無双」のような無双系アクションとの違いはレギオンを引き連れての戦闘にあり、レギオンを召喚することで多数対多数の戦闘を楽しむことができる。レギオンは2種類まで同時に装備可能で、各レギオンごとに能力や特性が異なり、組み合わせや使い方次第ではステージの攻略が有利にも不利にもなる。また、レギオンを最大進化させるとエンチャント(憑依)が可能になり、レギオンを装備していなくても能力をジークに付与できるようになる。次々と解放される能力を組み合わせて多彩なアクションを楽しむことができる。 そのうえで操作系統をシンプルにまとめ、プレイヤーの向きに関係なく視点を自由に操作できるフリーカメラ機能を搭載するなど、プレイヤーのストレス軽減を考慮する試みが導入されている。登場する敵の種類ごとに細かい行動パターンが設定されており、体が透明なモンスターなども登場するが、多数対多数の戦闘においても処理落ちすることはなく、ほかにもレギオンの状態変化に合わせてアレンジの異なるBGMが交互にクロスフェードするなどゲームとしての先進性と快適さを両立したさまざまな技術が盛り込まれている。 PS2版は「最高難易度でも易しい」という感想が頻出するほど甘めで、クリア後にはさらに最終ボスを含めたすべての敵を一撃で倒せるスーパーモードが追加される。後発のインターナショナル版(PC版)では難しめに調整されている。 プロモーション 各キャラクターの声優にはそれぞれ芸能事務所「研音」に所属するタレントや俳優を迎えてセールスポイントとした。ただしムービーシーンの口パクは英語の発音に合わせて作られているため、クリア後に追加される英語吹き替え版のほうが適切な表現となる。 テレビCMはゲーム本編の内容と音楽面を強調する目的で丹下紘希を監督に起用。 発売までの経緯 - 発売後 当初から世界展開を狙って開発され、国内100万本の売上を目標として2003年春以降の発売に向けて多額の製作費を投じて製作されていたが、2002年度のカプコン全体の業績が思わしくなく、決算前の補填目的で発売が早められ、他メーカーの有力タイトル複数と発売時期が重なることになった。結果として売上本数は目標を大きく下回り、補填を担うことはできなかった。これが一因となり、カプコン全体の経営見直しが図られ開発部署が幾つか廃止。発売から1年も経たないうちに新品が500円前後で投売りされるようになった。 PS2版の発売後、同年6月末にインターナショナル版の発売を発表。PS2版との違いは難易度以外にも、8カ国9書体(日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・韓国語・中国語)の字幕表示が追加されていること、日本語吹き替え音声と主題歌の廃止(英語音声のみ)、それにともなうスタッフロールも大幅な変更が挙げられる。 後にカプコンから発売された「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」において、登場キャラクター「天海」用の隠し衣装としてジークのコスチュームが採用されている。 関連グッズ ゲーム版の関連グッズとしてアーシアの銀銃「ヘイリン」の無可動組み立てモデル(大日本技研)や、カプセルフィギュアシリーズ(エポック社)があった。ゲーム版の取扱説明書には「聖咎の剣」などシルバーアクセサリー発売の告知が掲載されていたが実際には発売されなかった。 他に小説版の関連グッズとして「カオスレギオン」のキャラクターが収録されたトレーディングカードゲーム(「ドラゴン☆オールスターズ」追加カード集第2弾「3rd Lap なつばけ」)がある。
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