クリーピングインフレとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > クリーピングインフレの意味・解説 

クリーピング‐インフレ


インフレーション

(クリーピングインフレ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 02:39 UTC 版)

インフレーション英語: inflation)とは、一定期間にわたって物価の水準が上昇し続けることである[1][2][3][4]。略称としてインフレとも呼ぶ。経済学において物価が上昇すると、1単位の通貨で購入できる財やサービスの数が減る。その結果、インフレーションは1単位の通貨あたりの購買力の低下、つまり経済における交換手段や会計単位の実質的な価値の低下を反映する[5][6]。対義語はデフレーションであり、財やサービスの一般的な価格水準が持続的に低下することである。インフレーションの一般的な指標はインフレ率で、物価(通常は消費者物価指数)の長期的な変化率を年率換算したものである。


注釈

  1. ^ ただし伊藤はCagan(1956)によるハイパーインフレーションの定義に依拠せずに「ハイパー・インフレ」と記述していることに注意。

出典

  1. ^ Wyplosz & Burda 1997 (Glossary)
  2. ^ Blanchard 2000 (Glossary)
  3. ^ Barro 1997 (Glossary)
  4. ^ Abel & Bernanke 1995 (Glossary)
  5. ^ Why price stability? Archived October 14, 2008, at the Wayback Machine., Central Bank of Iceland, Accessed on September 11, 2008.
  6. ^ Paul H. Walgenbach, Norman E. Dittrich and Ernest I. Hanson, (1973), Financial Accounting, New York: Harcourt Brace Javonovich, Inc. Page 429. "The Measuring Unit principle: The unit of measure in accounting shall be the base money unit of the most relevant currency. This principle also assumes that the unit of measure is stable; that is, changes in its general purchasing power are not considered sufficiently important to require adjustments to the basic financial statements."
  7. ^ Robert Barro and Vittorio Grilli (1994), European Macroeconomics, Ch. 8, p. 139, Fig. 8.1. Macmillan, ISBN 0-333-57764-7.
  8. ^ MZM velocity”. 2014年9月13日閲覧。
  9. ^ Mankiw 2002, pp. 81–107
  10. ^ Abel & Bernanke 2005, pp. 266–269
  11. ^ Hummel, Jeffrey Rogers. "Death and Taxes, Including Inflation: the Public versus Economists" (January 2007). p. 56
  12. ^ 戦後ハイパー・インフレと中央銀行 伊藤正直、Discussion Paper No. 2002-J-35、p.1(1.はじめに)、日本銀行金融研究所、2002年11月
  13. ^ 三橋貴明 『高校生でもわかる日本経済のすごさ!』 彩図社、2009年、65頁。
  14. ^ 三和総合研究所編 『30語でわかる日本経済』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2000年、258頁。
  15. ^ a b c 政治・社会 【日本の解き方】岩田日銀副総裁の本音を読む 財政政策求めるメッセージかZAKZAK 2014年5月31日
  16. ^ 森永卓郎 『「騙されない!」ための経済学 モリタク流・経済ニュースのウラ読み術』 PHP研究所〈PHPビジネス新書〉、2008年、96頁。
  17. ^ [1][2]
  18. ^ 「財政赤字の問題点について」[3] P.2、「デフレ、不良債権問題と金融政策」深尾光洋(財務省財務総合政策研究所2002.8)[4] P.40
  19. ^ Cinii文献情報[5]
  20. ^ 吉田賢一, 「為替相場の「名目的」変動の購買力平価説:「外国為替相場変動の二重性」再論」『經濟學研究』 46巻 1号 p.53-68 1996年, 北海道大学經濟學部, ISSN 0451-6265
  21. ^ 吉田賢一, 「金解禁(昭和5~6年)の歴史的意義:井上準之助の緊縮財政政策」『經濟學研究』 38巻 3号 p.47-78 1988年, 北海道大学經濟學部, ISSN 0451-6265
  22. ^ 藤沢正也, 「インフレーションのマネタリイファクター : ハロッドのインフレ対策論をめぐって」『商学討究』 10巻 3号 p.1-30 1960年, 小樽商科大学, ISSN 04748638
  23. ^ a b スティーヴン・ランズバーグ 『ランチタイムの経済学-日常生活の謎をやさしく解き明かす』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2004年、113頁。
  24. ^ 浜田宏一・内閣官房参与 核心インタビュー 「アベノミクスがもたらす金融政策の大転換 インフレ目標と日銀法改正で日本経済を取り戻す」 ダイヤモンド・オンライン 2013年1月20日
  25. ^ 「白川総裁は誠実だったが、国民を苦しめた」 浜田宏一 イェール大学名誉教授独占インタビュー 東洋経済オンライン 2013年2月8日
  26. ^ 高橋洋一の俗論を撃つ! 現在のインフレは金融政策の効果 懸念は1997年型に近づく消費税増税の影響ダイヤモンド・オンライン 2014年5月29日
  27. ^ スティーヴン・ランズバーグ 『ランチタイムの経済学-日常生活の謎をやさしく解き明かす』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2004年、330頁。
  28. ^ スティーヴン・ランズバーグ 『ランチタイムの経済学-日常生活の謎をやさしく解き明かす』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2004年、331頁。
  29. ^ a b 大型増税で個人消費は落ち込む--総需要安定化政策を徹底すべき / 村上尚己 / エコノミストSYNODOS -シノドス- 2014年8月12日
  30. ^ 原田泰・大和総研 『新社会人に効く日本経済入門』 毎日新聞社〈毎日ビジネスブックス〉、2009年、126頁。
  31. ^ 原田泰・大和総研 『新社会人に効く日本経済入門』 毎日新聞社〈毎日ビジネスブックス〉、2009年、134頁。
  32. ^ 経済学者伊東光晴氏「聞きかじりだから安倍首相は嘘をつく」日刊ゲンダイ 2014年8月10日
  33. ^ スティーヴン・ランズバーグ 『ランチタイムの経済学-日常生活の謎をやさしく解き明かす』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2004年、114頁。
  34. ^ 岩田規久男 『日本経済にいま何が起きているのか』 東洋経済新報社、2005年、40頁。
  35. ^ 岩田規久男 『景気ってなんだろう』 筑摩書房〈ちくまプリマー新書〉、2008年、153頁。
  36. ^ 岩田規久男 『経済学的思考のすすめ』 筑摩書房、2011年、168頁。
  37. ^ 高橋洋一 『日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える』 光文社〈光文社新書〉、2010年、55頁。
  38. ^ 竹中平蔵 『竹中先生、経済ってなんですか?』 ナレッジフォア、2008年、76頁。
  39. ^ 竹中平蔵 『あしたの経済学』 幻冬舎、2003年、81頁。
  40. ^ 日銀新総裁はゼロ金利に復帰を PHPビジネスオンライン 衆知 2008年5月8日
  41. ^ ジョセフ・スティグリッツ教授 特別寄稿 「もう同じ過ちは繰り返すな! 2009年に得た厳しい教訓」 ダイヤモンド・オンライン 2010年1月5日
  42. ^ 円高なくして成長なし PHPビジネスオンライン 衆知 2008年9月16日
  43. ^ a b Roger Dobson (2002年1月27日). “How Alexander caused a great Babylon inflation”. インデペンデント. https://www.independent.co.uk/news/world/europe/how-alexander-caused-a-great-babylon-inflation-9213402.html 2019年3月28日閲覧。 
  44. ^ *本村凌二『教養としての「ローマ史」の読み方』PHP研究所、2018年。  p300
  45. ^ a b 冨田俊基『国債の歴史 金利に凝縮された過去と未来』2006年 P.310
  46. ^ ジョン・メイナード・ケインズ 山岡洋一訳『ケインズ 説得論集』「インフレーション(1919年)」2021年
  47. ^ クーリエ・ジャポン,2013年3月号,P13
  48. ^ a b 内藤 2013, pp. 11–15.


「インフレーション」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリーピングインフレ」の関連用語

クリーピングインフレのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クリーピングインフレのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのインフレーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS