クリティークとは? わかりやすく解説

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critique

別表記:クリティーク

「critique」とは・「critique」の意味

「critique」は英語の単語で、日本語に訳すと「批評」や「評論」を意味する一般的には作品思想行動などに対す評価分析を指す。また、動詞としても使われ、何かを批評する評論するという意味になる。例えば、映画や本、論文など作品対象にした評論や、政策や行動に対す分析などが該当する

「critique」の発音・読み方

「critique」の発音は、IPA表記で/kɹɪˈtiːk/となる。IPAカタカナ読みでは「クリーティーク」となる。日本人発音するカタカナ英語では「クリティーク」が近い。

「critique」の定義を英語で解説

「critique」は、英語で"a detailed analysis and assessment of something, especially a literary, philosophical, or political theory."と定義される。これは、「何か、特に文学哲学政治理論などの詳細な分析と評価」という意味である。また、動詞としての「critique」は"evaluate (a theory or practice) in a detailed and analytical way."と定義され、これは「(理論実践を)詳細かつ分析的な方法評価する」という意味となる。

「critique」の類語

「critique」の類語としては、「review」、「analysis」、「evaluation」、「appraisal」などがある。これらの単語同様に、何かを評価分析するという意味を持つが、それぞれに微妙なニュアンス違いがある。「review」は一般的に作品評価を、「analysis」は詳細な分析を、「evaluation」は価値判断を、「appraisal」は価値評価意味する

「critique」に関連する用語・表現

「critique」に関連する用語表現としては、「critic」、「critical」、「criticism」などがある。「critic」は批評家を、「critical」は批判的な、または重要なを、「criticism」は批判評論意味する

「critique」の例文

1. "The film received mixed critiques from the audience."(映画観客から混合した批評受けた。)
2. "She wrote a critique of the government's policy."(彼女は政府の政策についての評論書いた。)
3. "The professor will critique your essay."(教授があなたのエッセイ批評するだろう。)
4. "His critique of the novel was published in the newspaper."(彼のその小説対す批評新聞掲載された。)
5. "The critique of the art exhibition was positive."(美術展覧会批評肯定的だった。)
6. "I need to critique this article by tomorrow."(私は明日までにこの記事批評する必要がある。)
7. "The critique of her performance was harsh."(彼女のパフォーマンス対す批評厳しかった。)
8. "His critique was based on thorough research."(彼の批評徹底的な研究基づいていた。)
9. "She gave a detailed critique of the proposal."(彼女は提案対す詳細な批評をした。)
10. "The critique of the play was published in the magazine."(その劇の批評雑誌掲載された。)

批評

(クリティーク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/10 01:55 UTC 版)

批評(ひひょう、英語: critiqueフランス語: critique)とは、ある事物の是非・善悪・美醜などを指摘して、その価値を判断し、論じることをいう[1]批判(ひはん)、評論ともいう。批評賞や批判賞はないが、評論賞というものはある。出版社においては「評論」が一般の呼び名である。

英語・フランス語の 「批評」critique という単語は、ギリシャ語の kritiki (κριτική,何らかのモノの価値についての「洞察ある判断」)の語に由来する。

文芸・美術・文化における「批評」

critique は、美学あるいは文学理論においても用いられる。そこでの critique とは、主に絵画遊びなどの「作品批評」を意味する。この場合、「批評」とはより幅を広く取って「ある作品の出来・品質・良し悪し(quality )についてのあらゆる議論」を指すことになる。文芸批評には批評理論というものもある。

哲学における「批判」

哲学の分野ではしばしば「批判」ともいう。イマヌエル・カントが「人間の認識能力に関する限界や妥当性についての反省的な考察」という意味でKritik(独語)を用いた[2]。この文脈においては、Kritikは「批評」ではなく「批判」という意味合いになる。しかし、Kritik(独)もcritique(英)も、それ自体は、日本語における「批評」と「批判」のどちらの意味合いも含んでいる。

さらに今日の哲学におけるcritique(批判・批評) という単語は、「概念(concept)・理論(theory)・研究方法論や原理(discipline)、あるいはそれらを用いた具体的な分析手段(approach)などについての諸条件や因果関係に対して、体系的な問いを立てること」、「またそうした概念・理論・方法論・分析手段の限界や妥当性を理解しようと努めること」というような意味に拡張されている。

なお、このような現代的意味におけるcritical(批判的・批評的)なアプローチと対立する思考法を「ドグマ的アプローチ」、すなわち「独善的に決められた法則を、決して疑わないような思考法」と呼ぶ。

社会思想における批判理論

政治理論の文脈においては、カール・マルクスの唯物論を継承したフランクフルト学派の「批判理論」(critical theory)において、「批判」という意味合いでの critique の継承が見られる(ユルゲン・ハーバーマスなど)。また、ミシェル・フーコーアラスデア・マッキンタイアの権力批判も、その手法は著しく異なるものの、社会批判(social critique)の文脈にある。

批判的思考

心理学論理学教育学などで批判的思考(クリティカル・シンキング)という概念があり、批判を用いた思考によって誤った推論や論理展開を避けるための解決などとして研究されている。

批評の魅力

心理学者のエドワード・デボノは「何かを批評する者は、批評される対象よりも偉く見える」と指摘し、それが批評の魅力であると述べた[3]

脚注

  1. ^ 字通, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,世界大百科事典 第2版,普及版. “批評とは”. コトバンク. 2022年3月15日閲覧。
  2. ^ Kritik der Urteilskraft(カント『判断力批判』原文)
  3. ^ author., De Bono, Edward, 1933-2021,. The happiness purpose. ISBN 1-4735-2997-2. OCLC 1302091238. http://worldcat.org/oclc/1302091238 

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