クラスター7の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 00:03 UTC 版)
鷹代 魅央(たかしろ みお) 第2部における主人公。第1部の主人公であった鷹代陽と白崎直央の娘。家は特殊生物の生産、供給、研究をしている。基本的に無表情で誰とも接せずクラスの中でも孤立していた。エボルと普通の人間とのいわばハーフであるためエボルの血は右足の変化分しか受け継いでおらず、その右足を用いて戦う。普段はその足を隠すため右足に包帯を巻いており、クラスメイトから自傷行為を隠していると噂されている。彼女が心を閉ざすようになったのは最愛の弟である直輝を亡くしてからであり、直輝を殺した奏をずっと監視し復讐するチャンスをうかがっていた。ヴァリアントとなった奏に一時は苦戦するも、拓斗が隙を作ったことで倒している。殺された彼女の両親が翌日に何事もなかったように家にいたことから彼らは地上から送られてきたクローンであると知り、形見である直輝の眼球を用いて生き返らせることが可能であると考え地上に出ることを決意する。 初めて見た地上の世界が、特殊生物があふれて荒廃していたことに驚愕するが、そこで出会った生き残りのキイチら3人と出会い彼らの目的地であるあべのハルクスへ同行を決意する。自らがヴァリアントになることを恐れ特殊生物の肉を食べることを拒んでいたが、ヴァリアントが特殊生物の肉を食べ腕が再生するのを見て、道頓堀の番人との戦いで負傷した足が治るかもしれないと口にした。 傷は回復し、大阪城で父親のオリジナルである鷹代陽と再会を果たすが、直輝のクローン再生について意見が衝突。さらには傷を治すために特殊生物を食べたことが原因でヴァリアント化が進行してしまう。陽が肉体の制御方法を教えようとするが、直輝の件で意見が対立した父を拒絶。その後、ヴァリアント集合体の中に取り込まれたレンを救うために無理をしたせいで限界を迎え、全身が完全にヴァリアントと化してしまったが、陽の命懸けの呼びかけに心を開き人間の姿に戻った。怒りに我を忘れて再び暴走しかけるが、陽の幻が心を保たせヴァリアント化を克服し、完全なエボルへと変異した。父の意志を継ぎクローン製造装置を守るために圧倒的な戦闘力を見せつけナルミとルシリアを一旦は退けるも、キイチ達を人質に取られてしまう。しかしレンの奇襲と太陽の塔の暴走のおかげでキイチ達を取り戻し、仲間達と共に大阪城を脱出して早乙女のラボへと向かう。 クローン製造装置を奪われたため、救世主再生を阻止するためにラボで訓練を受け再度エボル化を試みるが、上手く変身できなくなってしまう。意気消沈していたところをレンの助言で、新たに守るべき仲間達のために戦うと決心したことで変身が可能になった。 鷹代 直輝(たかしろ なおき) 魅央の最愛の弟。幼少期に連続殺人犯によって殺害されてしまったが、彼を生き返らせることが魅央の目的であり生きがいとなっている。 辻本 奏(つじもと かなで) 魅央のクラスメイト。男子に人気があり、可愛く成績も良く魅力的と言われている。連続殺人犯の疑いをかけられた魅央の身を案ずるなど優しい性格である。魅央のことを心配し家に向かうもそこで特殊生物の襲撃を受けて重傷を負ってしまう。だが彼女の正体はヴァリアントであり、給食中食欲を抑えきれず学校を早退し隣人を喰い殺し、過去に魅央の弟である直輝を殺した張本人である。正体を現し怪物化して魅央と戦うも、拓斗の不意打ちに気を取られた隙に倒された。 拓斗(たくと) 魅央のことが好きな彼女のクラスメイト。彼女にアプローチをするも全く相手にされていない。殺人犯の疑いをかけられた魅央を心配し奏とともに彼女の家を訪れるも、そこで見たことのない特殊生物の飼育や彼女の両親と同一人物を複数目撃し驚愕する。奏との戦い後、魅央の口からクラスター7とその秘密を知り怒りを表すも、思いを寄せている彼女を守るためにともに地上に出ることを決意する。しかし彼もすでにヴァリアント化しており、魅央が地上行きのエレベーターに乗っている時に魅央に襲いかかったため、返り討ちにされて死亡した。 鷹代夫妻 魅央の両親。F地区の森の奥にある怪しげな巨大な施設のような家に住んでいる。一見普通の人間のように見えるが、その正体は第1部の主人公であった鷹代陽と白崎直央のクローン。精肉処理係、研究者など同時に複数人が存在し、死亡するとどこからか新しいクローンが送り込まれる。会話などはできるが設定された定型文をしゃべっているだけに過ぎず、自己意識や感情に乏しく常に笑顔のまま目は死んでいる。 陽のクローンはエボル化もできるが、ヴァリアントにやられてしまう程度の戦闘力しかない。直央のクローンは特殊生物も食べていない純粋な人間のため、ヴァリアント的には非常に美味らしい。
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