ガンダムTR-6[インレ]
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GUNDAM TR-6 [INLE](型式番号:RX-124 / RX-124IL / ARZ-124INL) 「ガンダムTR-6[ウーンドウォート]インレ形態 (GUNDAM TR-6 [WONDWART] INLE FORM)」とも呼ばれる。TR-6の究極形態で、ファイバーIIとダンディライアンIIが合体した決戦仕様。クィンリィの上位形態でもあり、藤岡はクィンリィとの対比で「大王形態」とも表現している。 正確なスペックの数値は不明だが、巡航形態の全長は100メートルを超えるとされ、対比図(ラフ画稿)ではMS形態での頭頂高はサイコガンダム(40メートル)やクィン・マンサ(39.2メートル)の倍、全高はα・アジール(108.26メートル)を越えている。 本形態はMS・MA等の機動兵器の枠を越えた「戦略兵器」に分類され、「単機で敵陣に強行突入して制圧を可能とする弾道兵器」をコンセプトとする。強力すぎる戦力と費用対効果に加え、旧世紀における核兵器の抑止力に近い政治的な影響力をも有するため、戦争の趨勢を決する戦場以外での投入は極めて稀なケースとされる。 TR計画はインレの開発を目的とする計画だったが、巨大なサイズと複雑なシステムのために単独での開発は困難と判断され、まずTR-1からTR-5の各機に分散してシステムの開発と運用試験を実施。それぞれ各機能や機構の実用性を検証し、得られた兵器システムを具体化することで完成にこぎ着けた。計画には運用母艦となるアスワン改や衛星軌道上の運用拠点SSD(スターシップダウン)、さらに強化人間専用機としてのサイコミュ搭載(サイコ・インレ)や、外惑星への侵攻を想定した巨大な惑星間航行ブースターの開発も含まれていた。 なお当初インレのコアMSとして予定されていたのはRX-123 ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]であったが、TR-6に計画が移行して開発が複雑化した結果、TR計画の進行が遅延しグリプス戦役への投入自体も叶わなかった。仮にRX-123を正式に量産し、当初の予定通りインレをグリプス戦役に投入できていればティターンズの勝利は確実だった。また、仮に投入がグリプス2攻防戦であったのならエゥーゴの勝利は覆っていたと仮定される。 2機のコアMSは、それぞれファイバーII側が火器管制、ダンディライアンII側が操縦を担当する。テスト・カラー、ティターンズ・カラーおよびレジオン・カラーが確認できる。 各種形態 巡航形態 ファイバーIIに装備されている複合バインダーの下部メイン・バインダーを前方に展開して重量バランスを整え、機体への負荷を最小限に抑えるとともに、ダンディライアンIIに装備されているダイダロス・ユニットのミノフスキー・クラフトなどの併用により大気圏内での飛行を実現した形態。「モビル・フォートレス形態」とも呼ばれる。 射出形態 攻略目標地点到着後に、搭載機であるキハールIIを射出するために、複合防御バインダーを左右に展開してリニア・カタパルトとする形態。 大気圏離脱形態 ファイバーIIと同様に、大型ブースターを後部に装備して地上から打ち上げられる。 装備 外惑星進出用機器[フリス] TR計画で予定されていたインレ強化計画のひとつで、後部に装備する木星圏進出用の超大型ブースター。巨大な3枚の「翼」を持ち、展開することで太陽風推進も可能とされる。
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