計画の進行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 08:53 UTC 版)
2008年9月29日、China manned space engineeringの副所長である張建肩は中国中央電視台のインタビューで、天宮は2010年に打ち上げられ、神舟8号、神舟9号、神舟10号とドッキングが試みられると語った。 2008年10月1日、神舟の開発に関わっているShanghai Space Administrationは、天宮と神舟8号のドッキングのシミュレーション実験に成功したと発表した。 2011年9月29日、酒泉衛星発射センターから長征2号Fロケットによって天宮1号が打ち上げられ、さらに2011年10月31日21時58分(UTC)、同センターから長征2号Fによって神舟8号が打ち上げられた。神舟8号は無人で打上げられたが、内部には与圧服を装着した重さ75kgのダミー人形2体が搭載された 。 北京時間11月3日0時16分頃に神舟8号は天宮1号から約5km離れた距離まで接近し、そこから約1時間かけて接近作業が行われた。その後400mまで接近し、カメラなどで確認した後、ドッキング作業が開始された。ドッキング作業は北京宇宙飛行管制センター(BACC)が見守る中、自動で行われ、その様子は中国中央テレビでも中継された。このドッキング作業は15分間以内で完了し、中国初のドッキング成功となった。 神舟8号は11月14日にドッキングを解除し、2回目のドッキング試験をより難易度が高い日照条件下で行った 。その後、11月16日にドッキングを解除し、11月17日夜、内モンゴル自治区に帰還した。帰還の様子は映像が公開され、神舟8号の機体後部に設置されたカメラを使って軌道モジュールの分離、逆噴射時の振動、帰還モジュールの分離が中継された。このような映像はロシアのソユーズ宇宙船でも取得しておらず珍しい映像となった 。
※この「計画の進行」の解説は、「神舟8号」の解説の一部です。
「計画の進行」を含む「神舟8号」の記事については、「神舟8号」の概要を参照ください。
- 計画の進行のページへのリンク