2回目のドッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 00:47 UTC 版)
「プログレスMS-17」の記事における「2回目のドッキング」の解説
2021年2月3日、ロスコスモス長官のドミトリー・ロゴージンが議長を務めるロシア有人宇宙システム試験委員会は2021年および2022年第1四半期の最新のISSのスケジュールを承認した。 ズヴェズダ・モジュール後方側ポートの移送チャンバーでの空気漏れが見つかったために、ロスコスモスはプログレスMS-17輸送船のドッキング目標をポイスク・モジュール (MIM2)に変更した。110日後、プログレスMS-17は2021年10月20日の23:42 UTCにドッキングを解除した。起動条件がドッキングに適するまでの29時間を自動飛行し、2021年10月22日 04:21:07 UTCに新しく到着した「ナウカ」の天底側(地球側)ポートに再ドッキングした。 プログレス宇宙船は、ソユーズ宇宙船のような迅速な定期的な再配置ができないため、このように時間をかけて再配置が行われた。これは、プログレスが目的地であるポートの主軸から伸びる狭い円錐形のゾーン(この場合は「ナウカ」の直下)に入ってからでないと安全に運用できないようになっているためである。つまり、プログレスはステーションから離れてから、1日後くらいに自然にステーションに近づくようになっていた。この方法は燃料消費量が少なくて済むが、ランデブーを完了させるためには、GLONASS衛星やGPS衛星から得られる航法信号と、移転先への最終接近のためのクア-NAランデブーシステムに頼る必要があった。
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